3歳の男の子におすすめの英語絵本

 id:misaruさんへ:乗り物好きの息子さんのために、まずは乗り物絵本を振り返りました。「バランスよく絵本を読んで欲しい……」という願いと逆行してしまい申し訳ありません。でも、まずは「乗り物」から。そして、季節感のある絵本に移っていきますね。
 3歳といえば、行動範囲がどんどん広がり、好奇心と冒険心でさらにまわりの世界を知る時期ですね。友だち、家族の社会性を学び始め、同時にイマジネーション遊びに浸り始める頃でもあります。基本的に絵本は、子どもの活動に合わせて選べば、どんなものでもいいのですね。パンを焼いたからパン焼きの絵本とか、種まきをしたから種まきの絵本とか。「おもしろい絵本はないかな」という選書基準より、「子どもの活動テーマに合わせた絵本」をいっしょに読むほうが思い出が深く残り、何倍も充実の時間が持てます。

プレスクール時代の絵本は……

  • 生活の身近な存在(家族・友だち)が描かれる絵本
  • 自然の存在を確かめる絵本
  • イマジネーションに遊ぶ絵本

……などなど。逆に(非常に米国らしいのですが)この時期、絵本として避けたい内容は、脅しのある絵本(「○○しないと、××しちゃうよ」)、身体の不快を描く絵本など。
 そんな視点で絵本棚を見回してみました。翻訳絵本なら原書でも読めるので、最初は日本語、英語両方で楽しめる絵本からです。

乗り物の絵本

  • わたしのだいすきなふねは…』原書で出会って感激し、さらに邦訳があることを知り大感激した絵本です。ここは港町なので、息子といっしょに思いっきり船の存在を楽しみました。英語はきわめてシンプルな文章ですが、日本語だととたんに表情が浮かび上がる節回しです。最後のページが圧巻。わたしの大好きな画家の絵本です。英国の絵本。★おすすめ!★

お船を浮かべて…お気に入り船の絵本4部作 - 絵本手帖

I Love Boats

I Love Boats

  • でんしゃがくるよ!』海岸沿いに走る列車を見ては楽しんだ絵本です。これも英国の絵本。★おすすめ!★

Here Comes the Train

Here Comes the Train


海岸沿いを走る列車 - 絵本手帖

  • さてさてきしゃははしります…』は昨年英語版で出会った絵本。レトロでのんびりとした汽車の旅に感動しました。邦訳もすぐに出ました。かわいいです。英国の絵本。★おすすめ!★

And the Train Goes...

And the Train Goes...


and the train goes… のどかで華麗な汽車の旅 - asuka's booktree 絵本手帖

  • うんてんするのはだあれ?』は、動物たちが乗り物に乗って登場するあてっこ絵本です。カラフルなイラストにぐぐっと引き込まれます。ベルギーの絵本。★おすすめ!★


Who Is Driving? うんてんするのは だあれ? - 絵本手帖

Who Is Driving?

Who Is Driving?

The Big Red Bus

The Big Red Bus

  • はしれ!かもつたちのぎょうれつ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)』虹色の列車がきれいです。余韻は原書のほうが残るかも。というのは、最後に続く線路のイラストが、邦訳だと1ページだけなのですが、原書は見開き2ページをたっぷり使っています。ドナルド・クルーズの乗り物絵本は、すでに息子さんのお気に入りかもしれませんね。バイロン・バートン(Byron Barton)による乗り物絵本も、うちではよく読みました。


四季の絵本手帖『はしれかもつたちのぎょうれつ』 - 絵本手帖

Freight Train

Freight Train


NOT A BOX はこ・じゃ・ない - asuka's booktree 絵本手帖

Not A Box

Not A Box

  • Tip Tip Dig Dig』今春出会って感動した絵本。最後のページに魅せられました。英国の絵本。★おすすめ!★

Tip Tip Dig Dig はたらく自動車のお仕事は…… - 絵本手帖

Tip Tip Dig Dig

Tip Tip Dig Dig

  • Moon Plane』ひんやりしたイラスト。ちょっと大人向けかもしれませんが、こんな月への旅もすてきです。

MOON PLANE 月にとんでいったなら - 絵本手帖

Moon Plane

Moon Plane


動物の絵本

Owl Babies

Owl Babies

  • Dog and Bear』『Dog and Bear: Two's Company』、最新刊は『Dog & Bear Doll Pair』――このシリーズはMo Willemsのこぶたちゃん&ゾウくんシリーズと並んで常に注目ですね。あとLaura Vaccaro Seegerはもともと仕掛け絵本を制作していたアーティストですが、どれも秀逸なので、これもおすすめです。

Dog and Bear: two friends, three stories いぬくんとくまさんは なかよし - 絵本手帖

Dog and Bear

Dog and Bear

Dog and Bear: Two's Company

Dog and Bear: Two's Company

  • ぼくのおさるさんどこ? (世界の傑作絵本B)』文字なし絵本ですが、美しいイラストを通して親子の会話が広がります。オランダの絵本。★おすすめ!★日本語版と英語版では、表紙のイラストが異なります。

ぼくのおさるさん どこ? - 絵本手帖

Where's My Monkey? (Lemniscaat Series)

Where's My Monkey? (Lemniscaat Series)


季節の絵本

  • くまくんおきて!』春に読むおすすめの絵本。Lynley Doddの絵本は韻を踏んだ軽やかなリズムが特徴なので、ほかにも犬のマクレリー・シリーズなど英語で存分に楽しまれるといいでしょう。ニュージーランドの絵本。★おすすめ!★

くまくんおきて! - 絵本手帖

Wake up, Bear (Picture Puffins)

Wake up, Bear (Picture Puffins)

四季の絵本手帖『ガンピーさんのふなあそび』 - 絵本手帖

Mr. Gumpy's Outing

Mr. Gumpy's Outing

  • ケーキがやけたら、ね (児童図書館・絵本の部屋)』こちらは英語でのお気に入り。息子と毎晩読んでいた気がします。邦訳では主人公が女の子になっていてイメージが異なりましたが、ケーキを焼くすてきな絵本です。英国の絵本。★おすすめ!★

四季の絵本手帖『ケーキがやけたら、ね』 - 絵本手帖

It's My Birthday

It's My Birthday

  • モグのクリスマス』モグ・シリーズの中では一番のおすすめ。手のひらサイズの英語版で出会った絵本。新しい邦訳が出ています。英国の絵本。(あれ、絵本手帖にはレビューを記していないようです。絵本ナビのほうだったかな。)★おすすめ!★

Mog's Christmas

Mog's Christmas

  • すきすきちゅー!』父子の愛情を描く、かわいらしい絵本。父の日におすすめ。英国の絵本。★おすすめ!★

すきすき ちゅー! - 絵本手帖

Hey, I Love You!

Hey, I Love You!

四季の絵本手帖『ぐんぐんぐん みどりのうた』 - 絵本手帖

Inch by Inch: The Garden Song (Trophy Picture Books (Paperback))

Inch by Inch: The Garden Song (Trophy Picture Books (Paperback))

春から夏に、あおむし3部作(2)ふしぎなあおむしのお話 - 絵本手帖

クレリア―えだのうえでおきたできごと

クレリア―えだのうえでおきたできごと

 クリスマスの絵本は、別にしますね。


そのほかのおすすめいろいろ(英語)

  • I'm the Biggest Thing in the Ocean!』大イカさんが面白い、海洋動物の小さい子向き決定版。鮮やかな色に引き込まれます。作者はTシャツブランドを持っているそうなので、このイラストTシャツ、欲しいなあと思いました。★おすすめ!★

I'm The Biggest Thing in the Ocean でっかいイカくんものがたり - 絵本手帖

I'm the Biggest Thing in the Ocean!

I'm the Biggest Thing in the Ocean!

  • Below』イマジネーションに遊ぶ絵本の太鼓判。おもちゃのたくさん登場する、リアリティーにあふれ、かつイマジネーションの沸き立つ写真絵本です。男の子を持つお母さんだったら、ぜったいに胸きゅん。★おすすめ!★

BELOW かいだんのした - asuka's booktree 絵本手帖

Below

Below

  • Maybe a Bear Ate It!』幼児心理の描かれた、コミカルで楽しい絵本でした。

Maybe A Bear Ate It! 幼児心理を描くほほえましい絵本 - 絵本手帖

Maybe a Bear Ate It!

Maybe a Bear Ate It!

 何だかまとまりがなくなってしまいましたが、今回はこのような感じで。 今後もリクエストがあれば、どんどんお受けいたします。