Too Many Toys マテリアリズムを皮肉る絵本

 『Too Many Toys』は、不必要なモノに囲まれる現代米国事情を、子どものおもちゃを通して皮肉った絵本である。
 お誕生日やクリスマスだけでなくバレンタインやイースターなどの祝日にも、親戚家族からおもちゃやお菓子を受け取る習慣――。作品には、商業主義に乗せられて、これを楽しそうに続けているとどうなるか……の末路が描かれる。「必要ないものまで所有する必要なし」がメッセージ。とにかく、こちゃこちゃ、ごちゃごちゃと描かれたおもちゃが賑やかだ。
 わたしの場合、大切な所有物は絵本。こればかりは「時間」と認識しているので、本棚に収まりきらなくてもマテリアリズムの領域には入れていないのだけれど。
amazon:David Shannon

Too Many Toys

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