山村暮鳥の詩集
この次、欲しいなと思っている詩集は、山村慕鳥の作品集。詩歌は、イラストのないまっさらなページで読みたい。
風景
純銀もざいく
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。
昨日の三好達治の詩も同様に、これらの詩は縦書きでないと十分に味わえない。スポンジケーキのような断層の重ね合わせでは、桜の流れ散る情景も、菜の花が一面に広がる風景も見えてはこない。やはり、縦書きである。
山村暮鳥は聖公会の伝道師として主に東北、北関東で布教活動に携わった。自然に親しんでいたことからアニミズムも説き、キリスト教原理主義者たちから迫害されたこともあったという。日本のように自然の彩が美しい土地に住めば、八百万の神の存在といったアニミズムの興りは当然の成り行きだと思う。一方で、荒々しい自然に囲まれる米国は一神教徒たちが幅を利かせる国。日本人でもキリスト教原理主義に浸っている人々が多く、所変われば……なのかなと感じてしまう。
- イラスト付きなのか、どうなのか。手に取り確認できずもどかしい
- 作者: 山村暮鳥
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