にんじんの種はまかなかったけれど、忘れたくない絵本

 娘の月曜日の宿題に、季節にぴったりの絵本が当てられた。『The Carrot Seed Board Book』(邦訳『ぼくのにんじん』)は、米国では古典中の古典絵本で息子も娘も大好きな作品。日曜日に種まきをすませたばかりだったし、ちょうどいいタイミングだった。今年は、にんじんの種はまかなかったけれど。
 やっぱり、リアル・ブックを読みながらリーディングを学ぶのって、いいなあ。娘は自分から「読もう」と誘ってきて、嫌がらない。最初にわたしが読み、次に娘が読めるところを読んだ。寝る前には、息子にも読んでもらっていた。みんな、大好きな絵本なんだよね。
 この絵本、色合いもコミック調のイラストも、米国社会の黄金期50年代を想起させる不思議な懐かしさに満ちている。お父さんは、パイプをくわえているよ。邦訳版は現在品切れだそう。うちにあるのは、英語版がこの画像どおりのボードブック、邦訳は古本屋さんで買った、ちょっとしみの入ったもの。心から復刊を希望する一冊。「あっ」と驚く変化が楽しい最後の間合いは、日本では理解されないのかな。(asukab)

The Carrot Seed Board Book

The Carrot Seed Board Book