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My Garden わたしのお庭は、不思議なお庭

娘といっしょにケビン・ケンキーズの新作絵本"My Garden"を読んだ。やわらかな陽射しが気持ちよかった今日にぴったり。 お母さんの庭作りを手伝いながら、女の子は空想に耽る。もし、わたしの庭があったら……そこでは、花は枯れることなく咲き乱れ、願えばそ…

The Imaginary Garden おじいちゃんとセオのにわ

新緑がまぶしく揺れ出す6月は、初夏のみずみずしさに包まれる。庭のさくらんぼが美味しそうに色づいてきて、小鳥のさえずりとともに夏のはじまりを告げるのだ。爽快に広がる空を見上げての、この開放感。夏だよー。今日で学校のチューターもおしまい。裏庭が…

あかいはな さいた

『大型絵本 あかいはなさいた』は何よりも、「赤い色」に魅せられる自然界の真理を証明する。人の心を吸い込むように赤い花たちはみな、自分の個性をその色に託していた。 表紙の松葉ぼたんがまず、懐かしい。この花は子どもの頃、どの家の玄関先でも、よく…

フローラのにわ

"There are fairies at the bottom of the garden"('Fairies' by Rose Fyleman)……お庭の深みには妖精たちがすんでいるので、はっとするようなことがおきてもまったく不思議ではない……そうです、そうです。お庭には妖精たちが棲んでいます。春の目覚めに触れ…

How to Find Flower Fairies 今年魅せられたポップアップ絵本その2

昨日に引き続き*1、ポップアップ絵本のご紹介。『How to Find Flower Fairies』も今年、何度も手に取り購入しようと思いつつ、ほかに優先させる絵本があり、まだ手元に置いていないポップアップ絵本。バーカーの妖精ファンなら必読書とも言える、豪華でうっ…

ぼくの庭ができたよ

『ぼくたちのかしの木』*1の主人公「ぼく」と妹のカロリーナがぼだい樹通りの広い庭のある家へ引っ越してきた。絵本『ぼくの庭ができたよ』は、荒れ果てた庭を緑でよみがえらせる兄妹と友人たちの姿を描く。 園芸道具や庭のデザイン、草花やハーブの種類、庭…

Mrs. Spitzer's Garden さあ、園芸の季節だよ!

どこかでおすすめになっていたので、『Mrs. Spitzer's Garden: [Gift Edition]』を読みました。(偶然にも先日読んだ『Fred Stays With Me!』*1と同じ画家です。)夏休みを迎え、庭仕事にいそしむスピッツァー先生の姿が描かれます。ただそれだけですが、気…

On Meadowview Street メドービュー・ストリートのおうち

一見、表紙から『On Meadowview Street』のよさはわからないだろうなあ……というのが第一印象。米国の画一的な宅地開発にさらりと触れて、小さな庭作りから広がった生態系を賛歌する秀作絵本だった。 新しい家に引っ越してきたキャロラインは、住所が「メドー…

Secret in the Garden 母の日にお庭の絵本

母の日の朝は、ライラックの香り――テーブルの上に薄紫色のライラックと黄色いペーパーフラワーが飾られ、娘の詩と手作りカード*1が置かれていた。そのかたわらには、バタースポンジケーキとダークチョコレート。子どもたちがお小遣いをはたいて、わたしの好…

レイチェルのバラ Rachel's Roses

ご近所のつるバラに目を奪われました。マジェンタ・ピンクのそのバラは木塀に寄り添い、道行く人々に甘い香りを放ちながら夏の訪れを愉しんでいました。そこで読んだのが、『レイチェルのバラ』です。 おばあちゃんからピンクのバラの花束をいただき、レイチ…

今の季節にぴったりのコミカル文字なし絵本

本日は、母の日。息子から贈られたラズベリー・ハーブ茶と、主人の焼いたシナモン・ブレッドで朝食。どうもありがとう〜。お昼過ぎは、2ブロック先にある市営ゴルフ場で母の日ゴルフ。日曜日だったので親子連れが多く、9番ホールのあちらこちらで小さな子…

究極のパーソナル絵本2

「妖精の国の○○ちゃん」(なかえよしを作、上野紀子・山崎ゆきこ絵)は、娘の登場する宝物絵本。ある日、娘が妖精の国を訪れ、動物たちと楽しく1日を過ごすというストーリーである。 ああ、ため息のもれる美しく鮮やかなイラストにうっとり。笑顔の娘がねず…

おじいさんの小さな庭

わくわくの書店訪問。手にとり書棚の前で読みふける悦びは、3年ぶりになる。本当なら児童書専門店に足を運びたいのだけど、残念ながらそのような時間的余裕はない。というわけで、このあたりではちょっと歴史のある大型書店へ行ってみた。以前はもっと絵本…

にんじんのたね

娘が紙でにんじんを作り、パペットショーをしてくれた。その後に『The Carrot Seed Board Book』を読もうとすると、「自分で読む」ということで彼女が読み語ることに。 なんど読んでも笑える、おもしろい古典絵本。コミカルな間が生きていて、帰結がわかって…

芽が出たよ

くまさんシリーズは、ぬいぐるみのくまさんがさまざまな職業を通して淡々と日々の生活を紹介するシリーズ。この「淡々」の中には幼児の心に響くものがたくさん織り込まれていて、何気ない日常の愛おしさがじんわり心に染み入ってくる。くまのぬいぐるみ(テ…

花のABC

たくさんの色、いろいろな形、甘い香りがしてミツバチや蝶々となかよし――子どもが好きにならないはずがない「花」。春になり、たんぽぽ、クロッカス、すみれ、水仙、チューリップ、さくら、椿、はなみずき、今はあやめ……、たくさんの花を目にしていた娘に、…

英国のお庭

夏らしくなったら読もうと思っていた『きいろい家』(原書『The Yellow House』には、英国の家、庭のプライベートでひっそりとした魅力にあふれている。そこで女の子が体験するファンタジーには、とら、いるか、へび、ペリカン、パンダといった動物が登場し…

土に親しむ歌絵本

『ぐんぐんぐん―みどりのうた (大型絵本)』は春から夏にかけての、うちのテーマソング的絵本。種まき、畑作りをたたえる歌絵本で、歌っている間に元気がもりもりと湧いてくる。以前はフォークソング『Inch by Inch』がおなじみだったけれど、その絵本がある…

にんじんの種はまかなかったけれど、忘れたくない絵本

娘の月曜日の宿題に、季節にぴったりの絵本が当てられた。『The Carrot Seed Board Book』(邦訳『ぼくのにんじん』)は、米国では古典中の古典絵本で息子も娘も大好きな作品。日曜日に種まきをすませたばかりだったし、ちょうどいいタイミングだった。今年…