モンゴルの草原の春

 春が訪れ、今頃きれいなんだろうなあ……と思っていたら、偶然にも娘からリクエストされた『スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)』。夜が遅かったので別の短い絵本を薦めると、4歳のときに読んで大好きだったからと返され、息子も仲間入りして読むことになった。小2のときに音読していたお話だね。
 馬に乗るって、子どもにしてみるととても魅力的なことなんだろう。大好きな白馬を思うスーホの気持ちは、彼らの心にも深く刻まれる。横長に広がる大平原のページにはモンゴルの風が吹き渡り、流れる雲と地平線が示す雄大な自然を背景にスーホと白馬の絆は熱く静かに語られていく。いつかライブで馬頭琴の音色を、聞いてみたいなあ。家族で訪ねたい土地の第1位はモンゴル、2位は英国(トーマスの国、息子が小さなときに約束)、3位はフランス(マドレーヌの国)になる。
 涙なしでは読めない作品なので、読み終えるのがかなり遅れてしまった。(asukab)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)