元気な雨を感じよう

 静かな雨とは打って変わって、アフリカの熱い、激しいスコールを体感するならこの絵本。『Rain』(邦訳『あめ! (ポプラせかいの絵本)』)も原書で魅せられていた作品で、元気いっぱい厚めのカラフルなイラストの色使いがわたしのお気に入り。動物たちが五感を通して雨を感じるというプロットは、とても米国らしいと思った。「smell, see, hear, feel, taste」は、プレスクールから初等教育までの間、特に詩や創作文の授業では最重要視されるテーマである。静かな雨、力強い雨――いろいろ味わえたら、すてきな感性が養われるはず。いつか南の島あたりで、子どもといっしょにスコールが体感できたらいいなと思う。
 雨の絵本の後に、「今日、お散歩をしたから、お散歩の絵本は?」とリクエストが出た。ということで、お散歩の絵本はまた明日、ご紹介。(asukab)

あめ! (ポプラせかいの絵本)

あめ! (ポプラせかいの絵本)