ロージーとの追いかけっこ

 このロージーとはもちろん、『ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)』のロージーのこと。鬼ごっこはたいてい「ロージー+きつね」か「スイミー+大きなさかな(さめ)」。昨日はにわとり版だった。最近、チキンばかり食べているからかな? たいていは娘がロージーになり、わたしがきつね役。お散歩に出かけるふりをして、追いかけっこの始まり〜。息子のバイオリンレッスンの間、娘といっしょに公園の芝生の上を駆け回った。う〜ん、気持ちいいけど、すぐに息が切れてしまう。こんなはずじゃなかった。
 絵本の中のロージーは走り回ることなどなく、自分のペースでひょうひょうとお散歩を続ける。池を回り、干草の山を越え……、後ろからきつねが狙っていることなど何も知らない。刈り入れ時ののどかな農場を背景に、ロージーときつねの間には、まるで落語のような世界が存在する。この「間合い」と「落ち」は、大きな魅力。鬼ごっこでも、そこを演出すると盛り上がるのだ。なかなか、うまくできないけど。
 息子のレッスンは、7月に参加する音楽キャンプのオーディションに備えての内容だったらしい。一昨日はリサイタルを終え、少しは刺激をもらったのかなあ……、もらって欲しい。同じ学年にすばらしい奏者がいて、われわれはただただ感動……。うちはこんなに練習しないのだから大成するはずないけれど、音楽の楽しみは細く長く持ち続けて欲しいな。
 ロージーごっこは、帰ってきてからも続く。羽をむしられ、塩、こしょう、ガーリックパウダー……と味付けされ、オーブンに入れられ、食べられちゃうところもスリル満点みたい。食べられているのに、なぜかよみがえり、再び逃げるっていうのが、興奮の頂点になっている。(asukab)

ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)

ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)