色の名前を確かめよう『Lemons Are Not Red』

 仕事の帰りが遅いので、子どもの宿題はすべて主人任せ。娘はどんなことをしているのかなとバックパックをのぞくと、今授業では色名のつづり練習をしている模様。ということで、登校前に時間があったので『Lemons Are Not Red』を読む。
 表紙をめくると右側に赤いレモンが出てきて、見開きには「レモンは、あかくない」の一行。このレモンはくりぬかれた型を通して次ページの赤が浮かび上がっているという仕掛けだ。レモンは赤いはずがない。そこで、ページをめくると、今度は左側の型に黄色いレモンが浮かび――「レモンは、きいろ」、右側にはイラストで赤いりんごが示される――「あかいのは、りんご」。ふふ〜ん、これはなかなかいける。このパターンで、にんじん/なすが出てきたり、フラミンゴ/象が出てきたり。雪だるまや月まである。視覚で楽しみながら、色と物の名前がいっしょに覚えられるのって、いいね。「今日、これ学校に持っていって、クラスで読んでもらったら?」とわたしが興奮して薦めると、娘は「これ、昨日学校で読んだ」と一言。「え? 同じ本?」と確かめると、うなずいている。わりと新しい絵本なのに、さすが先生、知っていらっしゃった。
 のぞいて、色を確認して、つづりを覚えて……。わたしの方が、何度もページをめくったり、戻したりしている。(asukab)

Lemons Are Not Red

Lemons Are Not Red