ハロウィン絵本#11 必ず読んでいるもう1冊

 主人が教室で読むハロウィン絵本の中には、毎年定番2冊が必ず含まれる。1冊は『The Hallo-wiener』(邦訳『ハロウィンナー』)*1で、もう1冊は『The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything』。ということで、さっそく彼の教室から借りてきて娘と読む。
 主人公は、怖いものなど何もないという小さなおばあさん。暗い森にハーブや木の実を採りに行った帰り道、日が暮れ暗くなったところでおばあさんは不気味なものに出会う。まずは、宙に浮きながらドスンドスンと音を立てている靴。そんなもの怖くないと進んでいくと、今度はユラユラと宙に浮いたズボン、次に手を振るシャツ、その次は手をたたく手袋とうなずく帽子……と、順番に遭遇する。おばあさんはどうするのだろう〜。
 擬音・擬態語が繰り返しの中で何度も登場するので、子どもを引き付けないはずがないお話である。しかも、ちょっと怖〜くておもしろいストーリーということでハロウィンの気分は最高潮に。わたしは、このおばあさんみたいにはなれないなあ。森に1人っていうだけで、ゾゾゾ。
 もう1冊、同じように「音」の繰り返しでお化けの出そうな雰囲気を盛り上げる絵本に『Old Devil Wind』がある。こちらは、ビル・マーチンの詩が生きているという感じだ。音のおもしろさと塗りこまれたイラストに魅せられて、息子に買った最初のハロウィン絵本だったと記憶している。
 夜は主人が英米に伝わる呪いの館の話をしてくれ、ゾゾゾゾ〜と寒くなった。特に米南部では北米先住民の墓地だったと知らずに宅地開発し、家を建ててから不気味なできごとの起こることが多々あるそうだ。(って、本当?)新聞にも取り上げられるなどして、80年代以降世間を賑わせた話題だそう。霊をまつる地に何も知らない人々が移住するとは、米国ならどこでもありそうではあるが。ロンドン塔など英国の話は、いつ聞いても凍りつく。(asukab)

  • ハロウィン絵本定番中の定番 森でのお話

The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything

The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything

  • お化け屋敷の一室でのできごとを「音」で演出

Old Devil Wind

Old Devil Wind