ブレーメンの音楽隊パラチェク版

 咳がひどくて、娘がお昼前に早退。帰宅していっしょにヨセフ・パラチェクの『The Bremen Town Musicians (PBS little books)』を読んだ。
 作中、引かれたのは、動物たちのニックネーム。子どもの頃は気が付かなかった。犬が「Biter(かみつきくん)」、猫が「Whiskers(おひげさん)」、おんどりが「Redcomb(とさかどん)」、ろばが「Greycoat(うわぎくん)』と、かわいい。カッコ内はわたしが勝手に考えたのだが、気になったのでフィッシャーの邦訳版を開いてみる。『ブレーメンのおんがくたい (世界傑作絵本シリーズ)』では、犬(かみつきやくん)、猫(ひげふきばあさん)、おんどり(あかあたまくん)、ろば(あしげくん)だった。「あしげ」は「足蹴」で、なるほど〜。
 パラチェクの描く背景は、重ね具合がワッツのパステル画のようできれい。厚みがあって、夢見心地。わたしが子どもの頃って、こういう塗り方の絵本が多かったと思う。書影がなくて残念。温かみがありちょっと愉快で、子どもの好みそうな表紙なのだ。
 娘は横になって休むことなどなく、いつものように遊んでいた。自転車に乗りたいとリクエストされたが、それには「ノー」と答える。彼女はおとといからクローゼットの中で就寝しているのだけど、もしかして夜、寒かったのかな。それともハロウィンのお菓子の食べすぎか。風邪をこじらせた理由はわからないが、今夜も喜んで狭いあなぐらにもぐっていった。(asukab)