気心の知れた仲間が勢ぞろい

 静かで厳かな聖夜の後に、愉快で楽しい12日間。きっとそんな想いといっしょに制作された『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス*1は、それこそ1冊あれば冬休みの楽しみが半分以上保証されそうなくらい凝った手紙仕掛け絵本である。シリーズ第1弾『ゆかいなゆうびんやさん―おとぎかいどう自転車にのって*2の続きから読めばなおよし。何しろ冒頭は、再び3匹のくまならぬ4匹のくまたちにお手紙を届けるシーンから始まるのだから。金色巻き毛のゴールディロックスはおねえちゃんになり、しっかり手紙の書ける年齢になっていた。
 今週、スキー旅行――雪が足りず、チューブ・そり旅行になりそうだけど――に出かけるので、室内ではこの絵本のすごろくを楽しもうと思っている。のぞき絵は子どもたちと作る約束をしていながらずっと果たせていないことから、冬休みのアート・プロジェクトに。テーマはまだ決めていないけれど、じゃばらにせずくつ箱を使って作る予定。
 最後のページは、子どもたちのお気に入り。あふれんばかりの袋を大量に運ぶそりの光景に、毎年笑いがこぼれてしまう。重そうなのに、しっかり空を飛んでいる。
 どんなテーマで遊ぼうか、以下仕掛けの表を作ってみた。それぞれおとぎ話の個性を生かした仕掛けになっていて、旨いなあと脱帽。住所の漢字は、絵本ではひらがなになっている箇所もある。(asukab)

住所 住人 手紙の内容
森の中4匹ぐまロッジ 3匹のくま+赤ちゃんぐま ゴールディロックスからのクリスマスカード(シリーズ1からの時間の流れが汲めておもしろい)
ディドゥルダンプリングお庭こみちお遊び小屋 赤ずきんちゃん 森のすごろく(拡大カラーコピーするといい)
こまどり記念病院ほかほか病棟 H.ダンプティ ジグソー・パズル(子どもがまず最初にやりたがる仕掛け)
おもちゃまち小指通りビスケット箱 しょうがパン坊や おもちゃまちクリスマス年報+ピーターパイパー出版の広告(これ1冊で別のお話が楽しめる)
おおかみ穴 おおかみ おおかみ発見ガイド・クリスマス特集号(かなり豪華なチラシ)
(サンタさんからのカード) 郵便屋さん じゃばらになったのぞき絵カード(絶対作るつもり)

ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス

ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス