クリスマス絵本は名作の宝庫(その2)
絵本制作に携わっていたら、クリスマス絵本っていつか手がけてみたい憧れじゃないかと思う。クリスマスやイースターといった宗教行事を描くことは、キリスト教徒であればアーティストとしての割礼のような気がするので。魂のこもった創造が要求されるから、人間としての生き方が投影されるだろう。
そんな彼らの珠玉の名作を1冊選ぶとしたら……、いつか書き出してみたいなと思っていた作業。少しずつ加えていくような気持ちで始めてみようかな。まだ手にしていない絵本もあるけれど、おいおい感想とともに更新しよう。(asukab)
☆1作家1クリスマス絵本☆ (☆印が、わたしの選んだ絵本)
- バーバラ・クーニー ☆『とってもふしぎなクリスマス』『ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ)』『クリスマス人形のねがい (大型絵本)』『おもいでのクリスマスツリー』『うまやのクリスマス』/たくさんありどれもすばらしいけれど、ひとつ選ぶとしたらスープのおいしさがたっぷり描かれるこの作品
- リスベート・ツヴェルガー ☆『くるみ割り人形』『賢者のおくりもの』『クリスマス・キャロル』/どれも文句なしにすばらしい。あえて、華やかな最新作を。
- ターシャ・チューダー ☆『コーギビルのいちばん楽しい日』『もうすぐゆきのクリスマス―ターシャ・テューダークラシックコレクション』『人形たちのクリスマス―ターシャ・テューダークラシックコレクション』/楽しさで選ぶとしたら、コーギーの町。
- トミー・デ・パオラ ☆『神の道化師』/この作品は、ぴか一! ほか4冊翻訳クリスマス絵本があるが、みな品切れで残念
- マイケル・フォアマン ☆『世界で一番の贈りもの』『いちばんちいさいトナカイ (児童図書館・絵本の部屋)』『ネコが見た“きせき” (児童図書館・絵本の部屋)』『そりぬすみ大さくせん (児童図書館・絵本の部屋)』/彼もクリスマス絵本は多い。でも選んだのは最新作。この逸話が好きなので。
- レイモンド・ブリッグズ ☆『スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)』『さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ)』/スノーマンの楽譜もすごくいい。
- ブライアン・ワイルドスミス ☆『こどものためのイエス・キリスト物語』『クリスマスの12にち (世界の絵本(新))』『クリスマスものがたり』/イエスの生涯は、1冊欲しいと思っていたところ。
- バーナデット・ワッツ ☆『バーナデットのモミの木』『こまったクリスマス』『ハネスうさぎのクリスマス (世界の絵本)』/ワッツにはアンデルセンやおとぎ話が何より似合う。