今季1番のクリスマス絵本

 今季新しく出会ったクリスマス絵本の中で1番心引かれた絵本が『A Child's Christmas in Wales (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))』。ディラン・トーマスの文章は『A Child's Christmas In Wales Illustrated Edition』(邦訳『ウェールズのクリスマスの想い出』)でもおなじみだが、これがアーディゾーニのクラシックなペン画で語られるか、ラシュカの水墨のような和風っぽいイラストで語られるかで、だいぶイメージが変わってくる。
 「クリスマス+和」で成り立つのか、当初は不思議に感じたのだが、読み進めるうちに異彩を放つイラストの凛とした呼吸と素朴なぬくもりに引かれていった。漉き紙に描かれた水彩には筆運びがそのまま残り、ぬくもりがいっぱい。表紙に使用した銀箔入りの白に青がほんのり浮かぶ漉き紙は雪の舞う風景、見返しの青、白の糸が踊る薄い青鈍色の漉き紙は冬の海のうねりを表しているように思えた。
 ちょっと季節外れになってしまったが、忘れないうちに記しておきたかった。
 さて、スーパーボウル翌日。本日のESPNスポーツネイション・アンケート(79503人対象)で、8割(79%で現在も進行中)近くの人が「審判のスティーラーズびいき」を指摘してした。加えて今回のスーパーボウルで1番印象に残ったことは、ベティス引退試合(30%)やその他プレーより、何よりも「判定ミス」(42%)という結果も。そりゃそうでしょ、あの不公平な判定じゃあ。おもしろかったのは、早朝の時点ではピッツバーグの地元ペンシルベニア州民でさえ6割近くの人が、スティーラーズびいきの判定により試合の流れが決まったと認めていたこと。NFL審判はパートタイム制ということだけど、こちらは5割(46%同)近くの人が米プロスポーツの中で最低の水準と答え、本職にしたら改善されると答えていた。こういった世論から、今季最後の試合はNFL審判制度改革のきっかけになるかもしれない。なんて、願ってみたりして。

 記録として残しておくけれど、最初のジャクソンTDとハーフタイム直前のロングパスが取り消されていなければ、少なくとも24対21(ピッツバーグゴールライン前から押し込んだTD――この有効判定も変。ゴールラインに届いていないのに、なぜ有効なのか?――を無効とすれば、24対14か17)でシアトル勝利の試合だった。当地新聞コラムの見出し「The better team didn't win」で、その通り。(asukab)

A Child's Christmas in Wales (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))

A Child's Christmas in Wales (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))