歯の妖精って、ほんとうにいるの?

 最近、歯がぐらぐらし始めて、歯のこととなると夢中に話してくれる娘。「トゥース・フェアリー」ってほんとうにいるの?――と尋ねられたので、『Tooth Fairy (Child's Play Library)』を読む。息子が大好きだった絵本は、タイトルからすでに彼女をとりこにした。抜けた歯を枕の下に置いて寝ると、その晩、おもちゃやお金(1ドルぐらい)と歯を交換してくれるという歯の妖精。子どもにしてみたらワクワクする楽しみなんだろうなあ。
 歯が抜けて大喜びのマシューを横目に、ジェシカはとうもろこしの粒で偽物の歯を作り、自分も妖精からおもちゃをもらおうとたくらむ。その晩ジェシカが見た夢は、マシューといっしょに歯のお城を訪ねるものだった。
 結構笑えるのが、このお城の様子。偽造した歯がどうなるのか、行方を追えばハラハラドキドキ。コミカルなイラストが子どもの気持ちを素直に描き、共感を呼ぶ。自分の歯はどうなるのか、ますます気になってしまう様子。大事にして欲しいな、歯。(asukab)

Tooth Fairy (Child's Play Library)

Tooth Fairy (Child's Play Library)