おねえさんになるひ

 4歳下の姪っ子との生活が始まり、娘は突然姉妹のような状況に置かれることになった。今までは妹ということで息子が我慢する役目だったのが、今度は自分が我慢を学ばなければならない。これがなかなか難しくて、すんなり身につけられる技ではないようだ。そこで、弟誕生という体験からひとまわり成長する女の子ソフィーの姿を描く『おねえさんになるひ』を娘と読む。
 「あかちゃんなんかいらない! もう あかちゃんなんか、どっかいっちゃえ!」と叫ぶソフィー。息子もこの気持ちを何度体験したことだろう。よく言っていた、「妹なんていらない」って。さて、今はその妹が妹のような姪っ子と暮らすことになり、自分の思い通りにことが運ばず四苦八苦している。絵本を読んでいるとき、静かにじっと聞き入っていたことは、自分も同感だから?
 春から1年が巡りお姉さんになるソフィーの姿に元気づけられる。人生最初の人間関係に絡む試練は、こうやって乗り越えられていくんだね。
 本日は、大斎節第4主日。大叔父夫妻、姪っ子、娘とチャペルへ。礼拝堂でお姉ちゃんらしくふるまえたかな。教会の病院が改築され、立派に生まれ変わっていて驚いた。ホスピスに力を入れているので、患者さんたちの憩いが平安に満ちたひととき、場となるような設計になっている。多くの人々がこの地を訪れ、癒されるはず。
 「主の祈り」が聖公会カトリック共同訳に変わっていて驚いた。聖歌集も口語で編纂中ということで、親しみやすい印象を受けた。(asukab)

おねえさんになるひ

おねえさんになるひ