The Tale of Pip & Squeak ねずみのきょうだいピップとチュウチュウ
ピップは画家、チュウチュウは音楽家。それぞれ芸術家としてのエゴに押しつぶされて、「自分のほうが、すごいんだ!」と自慢し合い、けんかばかりしていました。年に一度開くパーティでも2匹は自分のやりたいように飾り付けて料理の準備するので、大広間の左半分はピップ色、右半分はチュウチュウ色で彩られるのでした。
『The Tale of Pip and Squeak』には、そんな仲の悪いねずみの兄弟ピップとチュウチュウが描かれます。「芸術とエゴ」という永久不滅のテーマを扱っているようにも見えますが、作者の意図はどこにあったのでしょう。
それはさておき、絵本は兄弟げんかのままで終わるはずがありません。真に偉大な人物は「エゴ」など知らないと思うのですが、お話の後半に互いの優越感を吹き飛ばしてしまう偶然のできごとが起こりました。
こまごまとしたねずみ共同体を描くイラストがかわいいです。(asukab)
amazon:Kate Duke
- 芸術はこうでなくっちゃという結末
- 作者: Kate Duke
- 出版社/メーカー: Dutton Books for Young Readers
- 発売日: 2007/04/24
- メディア: ハードカバー
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