Me Hungry! "I'm hungry!"と言わなくていいのかな

 職場で先生たちの話に耳を傾けると、正しく豊かな英語で表現された絵本をみな好んでいる。移民児童の多い小学校という理由もあるだろうが、子どもを育てる親としても特に「正しい表現」を望む心情は、至極当たり前のことに思われる。
 なので『Me Hungry!』に出会ったとき、これでいいのかなと真っ先に感じてしまった。小さな子どもの拙い英語を、原始人の会話に使用したという発想にも疑問。幼児英語という未完成の表現に加え、原始の人々を蔑むような感じを受けた。大人も子どもも"Me"で話を切り出している。"Me hungry.""Me busy.""Me hunt!"――。当校では受け入れられない絵本かも。(asukab)
amazon:Jeremy Tankard

Me Hungry!

Me Hungry!