humorous stories
ひさびさに「わはは」と笑える絵本を読みました。 ハロウィンの近いこともあり娘と選んだ絵本は、モンスターが主人公の『When a Monster Is Born』。ブラジルに伝わる赤ちゃん誕生の詩"When a Baby is Born"をもとに書いたというお話で、10月31日とはまった…
はやばやとクリスマスの絵本を。そうと知って『Stick Man』を読んだわけではないけれど。 晴れ晴れとした春のある日、ジョギングに出たボウさんは犬にさらわれ、妻、子どもと離れ離れになってしまう。その後は――棒であるため――あちらこちらで拾われる数奇な…
職場で先生たちの話に耳を傾けると、正しく豊かな英語で表現された絵本をみな好んでいる。移民児童の多い小学校という理由もあるだろうが、子どもを育てる親としても特に「正しい表現」を望む心情は、至極当たり前のことに思われる。 なので『Me Hungry!』に…
待ち焦がれていたトラクションマン(かっちょマン)の2作目*1『Traction Man Meets Turbo Dog』。再び、子どもとおもちゃの世界が生き生きと描かれ、魅了されました。というか、一読した時点では、新キャラクター、ターボ・ドッグの存在理由がいまひとつ理解…
『Mail Harry to the Moon』は、「弟なんか、いらない!」という心の叫びが120%伝わってくる絵本。赤ちゃんの弟ハリーを受け入れるまでの過程が、タイトルにある「月にゆうびんでおくってよ!」に始まって「ゴミばこにすてちゃって!」「トイレにながしちゃ…
確か『Madam President』だったかなあ。ヒラリー・クリントンが敗北宣言をしたので、女性大統領誕生を期待させるかのような絵本に出版価値があるのかどうか――作品を巡って、論議を呼んでいたような。商業主義に走り、何とも米国的。女性リーダーは世界には何…
同じ作家コンビによる2作目『Jumpy Jack & Googily』は、表紙の2匹を見ただけで何だか変わった絵本という印象が残る。銀色の糸を地面に引くかたつむが、ビクビク、ソワソワ、何にでも異常に反応するビックリ屋ジャック。青い図体にとがった牙をむいた怪物み…
エミリーはまじめな女の子。アヒルのダックが靴下を履いたり、ネクタイをつけたり、帽子をかぶり、アヒルらしからぬことをしているのを見て、「アヒルはそんなことしないのよ」と教えてあげる。でもダックはそんなことお構いなし、自分が好きでやっているの…
復活祭を来週に控え、娘が楽しんだ絵本がこれ『The Cow That Laid An Egg』。イースターとはまったく関係のないストーリーなのだけれど、ショッキング・ピンクに浮かび上がる牛模様の卵がお気に入りになったようだ。 とりえがないとしょんぼりしていた牛さん…
バレンタインが近づき、娘へのプレゼントに『Pippi Longstocking]』(邦訳『長くつ下のピッピ』)を考えています。先日書店で手にして、チャイルドのイラストに参ってしまいました。邦訳購入も昨年、考えましたが、娘が1人で読むとなるとやはり英語版。訳が…
クリスマスの10日目 笑う門には福来る、新春初笑い。『おしゃぶりだいすきニーナちゃん』を娘と読んで大笑いした。おしゃぶりをやめたがらないニーナちゃんにお母さんがいろいろ質問し、おしゃぶりをしゃぶったままのニーナちゃんが応える無邪気な会話が最高…
『The Latke Who Couldn't Stop Screaming: A Christmas Story』は、ハヌカの習慣を紹介する絵本。しかし、ただならぬ赤い表紙からも察せられるように、レモニー・スニケットが皮肉とユーモアをたっぷりと絡めてハヌカのジャガイモ料理ラトケを主人公に語っ…
ごみの山からガラクタを掘り出し、椅子やテーブルを作ったり、アートなオブジェにしたり。地元在住作家による『The Dumpster Diver』は、「リサイクル」というシアトルらしい文化をテーマにしたユーモラスな絵本である。ジャンク・アーティスト、スティーブ…
『スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)』と『ゆかいなゆうびんやさん―おとぎかいどう自転車にのって』の作者コンビによる絵本と聞いたら、やはり手に取る以外にないんじゃないかなあ。英国を代表する絵本作家二人が生み出した『The Adventures of Bert』(…
『A Boy and His Bunny (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))』と『A Girl and Her Gator』は二冊とも書店で読み、韻を含めたナンセンスな遊び心にくすくす笑ってしまった。いずれも朝起きてみたら、動物が頭に乗っていた……というところから話が…