ゆうかんなミミと大きなクマさん
クリスマスがテーマではないけれど、今頃の季節にぴったりの、ほっこり心のあたたまる絵本に出会いました。ティファニー・ビークのイラストということで、これだけでもうほろり――絵本との恋に落ちてしまうのですが、しかし、文章を読むまでわかりません。でも、でも、大正解の『ゆうかんなミミと大きなクマさん (児童図書館・絵本の部屋)』でした。
森で迷子になったうさぎのぬいぐるみミミは、大きなクマさんにおうちまで送ってもらいます。でも季節柄、クマさんは眠くてしかたありません。ミミといっしょにいるときも眠りに落ちそうになり、森に帰る途中、とうとう冬眠に入ってしまいました。ミミはクマさんが心配でなりません。迷子にならないように毛糸をほどきながら森を訪ねてみると、やっぱりクマさんがどでーんと横たわって眠りほうけていました。
日本語になり原書『Brave Bitsy and the Bear』のイメージがぐっと和らいだ感じがしました。ミミは歌が大好きで森の中でたくさん歌を歌います。この題名を聴くだけでも詩的で軽やかな空気が漂いはじめ、本作の魅力がここに現れているような気がしました。
- ゆうきりんりんの歌
- お目目ぱっちりの歌
- 歩け歩けの歌
- ねむっちゃだめよの歌
- のぞみわくわくの歌
- クマさんどこ?の歌
- おきろよおきろの歌
- お日さまいっぱいおめざめ歌
英語で読み、いまひとつぴたりとこなかった『Book! Book! Book!』『From Me To You』『Snow Friends』も、日本語で読んでみたら印象が変わるかもしれません。(asukab)
amazon:Angela McAllister
amazon:Tiphanie Beeke
- 作者: アンジェラマカリスター,ティファニービーク,Angela McAllister,Tiphanie Beeke,おがわひとみ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 大型本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る