お船を浮かべて…お気に入り船の絵本4部作

 子どもたちは昨日、全校遠足で海岸沿いにあるカーキークパークへ。砂浜で思う存分遊び、赤く日に焼けて帰ってきた。お天気がよかったので、気持ちよかったね。船もたくさん見えたはず。ということで、夏の始まりに、うちで人気の船の絵本を。
 波に揺られて浮かぶ「船」の存在は、乗り物の中でも特別な存在。乗り物はどれも子どもを魅了するけれど、海や水といった自然といっしょに成り立つ船は他とはちょっぴり異なった対象じゃないかな。
 子どもたちが小さな頃、わたしも夢中になった絵本が『わたしのだいすきなふねは…』。見開きページ狭しと描かれるさまざまな船が迫力いっぱいで、ページを開けば気分は瞬く間に港に飛んでいた。泥をすくうしゅんせつ船、えび捕りの船、フェリー、貨物船――船は生活の一部でもある。いろいろな船を目の当たりにしていると、潮の香りさえ漂ってくるかのように感じられる。最後のページにはすてきな楽しみが待っていて、子ども心をたっぷりと満たしてくれるのだなあ。わたしも子どもたちも、このページが大好き。
 この絵本に出会い、画家フローラ・マクダネルを知った。彼女の作品は厚みのある色合いに温もりがあふれていて、重ね塗りの大胆な筆さばきが気持ちいい。デビュー作『わたしのだいすきなどうぶつは…』も優れた作品で、こちらはアイルランドの農場風景をのどかに伝えている。どちらも小さな子どもから大人まで楽しめる。(asukab)

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