斬新アート マッチ売りの少女

 この冬、英語版『The Little Match Girl』を手にして斬新な発想に感心していたら、さっそく邦訳『マッチ売りの少女』が出た。パステルの色見本みたいな表紙から「マッチ売りの少女」はおよそ程遠いイメージになるが、物語を知っている人が抽象、具象の入り混じったページを目にすれば、豊かな想像の世界に遊べると思う。
 ただ個人的に、初めてアンデルセンを読むという子どもたちには、別の本がいいんじゃないかと感じたりして。(少なくとも、自分の子どもに読むとしたら。)アート本として1冊、手元に置いておくと話題が広がりそうかな。対極のイメージで童話を切り取った作者に拍手。(asukab)

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女