Milo Armadillo うさぎなのだけれどアルマジロ

 お誕生プレゼントにピンク色でふわふわのウサギをリクエストしたタルーラ。既製品では見つからなかったので、おばあちゃんが手編みで作ってくれることになりました。ところが毛糸が足りなくなってしまい、おばあちゃんは四苦八苦。なにしろ時間がありませんから、他の色を交えたり、素材を変えたり。仕上がったモノは確かにピンク色でふわふわでしたが、耳が短くてどう見てもウサギに見えませんでした。そこでおばあちゃんは彼を「ミロ・アルマジロ」と名づけます。ウサギが欲しかったタルーラはがっかりします。でも、いっしょに遊ぶうちにどんどんミロが好きになっていきました。
 "Milo Armadillo"を読み、お誕生日以外ではウサギということでイースターにぴったりかなと思ったのですが、最後のページを見て思いが揺らぎました。フューシャ・ピンクの毛糸でハートの形が示されているのです。だからバレンタインにも!と思ってしまった次第。手作りのぬいぐるみが登場するだけあり、布や毛糸を使った実写コラージュがかわいらしかったです。
 子ども心を素直に描く作家さんで、今回もそのとおりでした。ひとつひとつの展開がちょっと冗長かなとは感じましたが。ピンクのふわふわミロがどんな行動を取るのか注目です。その姿は、表紙に……。英国の絵本。
 なんだか随分たくさんのタグを付けてしまいました!
amazon:Jan Fearnley

Milo Armadillo

Milo Armadillo