2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
"Say Hello!"は、おばあちゃんに会いに行く途中、街中でいろいろな国の人に出会い「こんにちは!」とごあいさつする絵本。 コラージュがかわいい。この作者は、初期の頃に比べてものすごく画風が変わった。ここ最近のコラージュ趣向はなかなかよい感じなので…
"Back to Bed, Ed!"は、若いお父さん、お母さんたちに共感の嵐を持って迎えられる絵本だろう。 おやすみ前のお決まり儀式を終えやっとベッドにもぐりこんだかと思ったら、子どもが「眠れない…」と親のベッドにもぐりこんでくる……あの瞬間……、ああ〜今夜も熟…
"Chalk"は、雨の公園に繰り広げられた魔法の時間を描く。その魔法の正体は、「チョーク」。 恐竜の遊具に置き忘れられていたバッグの中には、色とりどりのチョークがいっぱい。3人の子どもたちはしとしと雨の降る中、チョークに手を伸ばし、コンクリートの…
ここに戻ってくるとほっとする……と実感しながら、この春わたしをほろりとしあわせにしてくれた絵本を一冊ご紹介。 個人的に「豆を煮る」行為と時間にたまらなくしあわせを感じるのだけれど、"LMNO Peas (The Peas Series)"を開いている間もちょうどそれと同…
おおきな犬、ちいさな犬、こわそうな犬、気よわな犬、うるさい犬、おとなしい犬、あそんでばかりいる犬に、しずかな犬……。"Dogs"には、「わたし」の大好きな犬がたくさん登場します。 グラヴェットの確かな画力が今回も冴えわたり、表情豊かなページに音や動…
ハティのいたずらぶりは人並みじゃない。冷蔵庫にカエルを隠したり、車の鍵を風船で飛ばしたり、だからハティのあだ名は"Hattie the Bad"。(「バッド」とはかなり強い表現で、子どもを呼ぶにはちゅうちょしてしまう。しかし、そう呼んでも言葉の持つ意味と…
"Itty Bitty"の表紙には、しあわせそうな小犬が一匹。ページをめくると、この主人公をめぐる小さなしあわせが、ほっこりと描かれていきます。 「小さな小さな」……を意味するイティ・ビティという名の小犬はその名のとおり、おやゆび姫ぐらいの大きさです。こ…
MITで32年間、生態学の教鞭を執る教授により執筆された絵本。植物プランクトンがどのように海洋を豊かにし、炭素と酸素の循環を支えているかを説く。地球生命の科学的存在を描く、内容の濃い絵本だった。 個人的に惜しむべきと感じた点はイラストだ。生…
河の流れに想いを委ねてみる。心のさまようままに、感じるままに、漂いながら。詩人ラングストン・ヒューズの詩を読み、太古の河に、ユーフラテスに、コンゴに、ナイルに、アブラハム・リンカーンが若き頃下ったミシシッピに、想いを馳せた。きらめく水面、…
一風変わったノンフィクション絵本に出会った。冒頭、少年が地下鉄駅のベンチで手にした"Redwoods"はまぎれもなく本書である。ページを開くと、そこには世界一の大高木セコイアについて興味深い事実がたくさん記されていた。セコイアの起源は恐竜の生息した…