2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

What About Bear? 仲間はずれ

鮮やかなパステル画に惹かれて"What About Bear? (Goose and Bear Stories)" を開いた。 くまとあひるが仲良く遊んでいるところに、きつねが仲間入り。するとたちまち仲良し関係がぎくしゃくしはじめて……。がたいが大きなくまは、きつねに煙たがられて、仲間…

Everything but the Horse 少女時代のホリー・ホビー

"Everything but the Horse"は、ホリー・ホビーが少女時代を振りかえりエピソードを紹介する絵本。トゥートとパドルで人気を博した水彩画の冴えは、本書でもきらりと光る。 馬に魅せられる人の多い米国にあって、その理由を考えてみた。娘の友だちでも乗馬ク…

Me and You アンソニー・ブラウンの3びきのくま

"Me and You"を読み、久しぶりに「アンソニー・ブラウンの絵本」にお目にかかれた気がした。家族愛を描く傑作としては、『すきですゴリラ (あかねせかいの本 (12))』以来と断言してしまいたいぐらい。それこそ、英国の絵本の魅力がぎゅうぎゅうと詰った秀作…

Little Black Crow 少年のつぶやき

さらりと描いた水彩が、少年の素朴なつぶやきと合い重なり、さわやかな絵本になった。「ぼく」はカラスを見つめ、心に浮かぶまま問いかける。どこに行くの? 誰に会うの? 君も怒ったりする? どうやって眠るの? こんな風に次から次へと、素直に、ことばの…

Switching on the Moon: A Very First Book of Bedtime Poems おやすみのポエム

"Switching on the Moon: A Very First Book of Bedtime Poems"は、けっこう分厚くて大きな詩集。おやすみ前のベッドで開くために編まれた。マザー・グースの童謡があったり、有名作家の詩があったりで楽しい。ファージョンの詩はこれ。 The Night Will Neve…

The Carnival of the Aniamls 動物の謝肉祭

"The Carnival of the Animals"は、詩人プレルツキーが「動物の謝肉祭」をテーマに手がけた詩の絵本。CD付きなので楽曲といっしょに楽しめる。 ニューヨーク・シュタイナー学校の音楽部長によるあとがきが興味深かった。1886年に誕生して以来、子ども…

Bedtime Bunnies うさぎたちの冬ものがたり

卯年にちなんで、うさぎの絵本。"Bedtime Bunnies"は、擬態語・擬音語だけでうさぎたちの心象を表現する。 うさぎの兄弟姉妹が冬を迎え、雪の夜をどう過ごすのか。外遊びから戻り、夕食、お風呂。彼らの立てる「ぴょん」だったり「ごくん」「かりっ」「ちゅ…

新春、お節

あけましておめでとうございます。本年も絵本手帖をどうぞよろしくお願いいたします。 今年は娘とともに年女になります。ものごとを見きわめ、時間を大切に使う一年を心がけようと思います。 新春は今年もお節とともに明けました。 でも残念ながら、今年は反…