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She Loved Baseball: The Effa Manley Story 女性初、アメリカ野球殿堂入りを果たしたエファ・マンリーの物語

2006年、女性で初めてアメリカ野球殿堂入りを果たしたエファ・マンリーの伝記絵本。殿堂入りは、夫のエイヴとともにブルックリン・イーグルス(のちにニューアーク・イーグルス)のオーナーとして黒人野球リーグ(ニグロ・リーグ)の発展に貢献し、選手…

Bats at the Ballgame 祝ハラデーのポストシーズンデビュー&ノーヒッター

ハラデーすごい! リーも好投したけれど、今日はハラデーの日! 記念すべきハラデーの偉業に合わせて、絵本のほうは"Bats at the Ballgame (A Bat Book)"。韻のリズムが楽しいこのコウモリ・シリーズ、最新作はMLBポストシーズンにふさわしく、こうもりたち…

We Are the Ship カダイアー・ネルソンへの3つの質問

→These Questions 3: Kadir Nelson - SweetSpot- ESPN 力強いイラストと語りで米国ニグロ・リーグの球史を伝える"We Are the Ship (Coretta Scott King Author Award Winner)"。このネルソンのイラストが切手になり、それに関してのインタビュー記事があった…

All Star!: Honus Wagner and the Most Famous Baseball Card Ever ホーナス・ワーグナーの魅力に迫る

2007年の時価が、約2億8000万円――。もっとも高価なベースボール・カードとは聞いていたけれど、そのゼロの数を数えてまさに絶句。たった1枚のカードに付いた値段でわたしにとりホーナス・ワーグナーの印象はずっと、「ベースボール・カードの人」…

The Boys 男の友情、というのかな……

引っ越したばかりで友だちがいない男の子は、野球の仲間に入りたいけれど勇気がなくて入れない。しかたなく、公園のベンチに座り沈んでいると、横に座っていた4人のおじさん、おじいさんたちが、同情してくれたみたい。4人は、老体に鞭打って男の子を遊び…

Henry Aaron's Dream 若き日のハンク・アーロン

マット・タバラスのベースボール絵本にはハズレがないこともあり、"Henry Aaron's Dream"に注目した。今回はストーリーではなく伝記絵本。正統派のノンフィクション絵本である。 MLBの真のホームラン王*1ハンク・アーロンを描くと聞けば、誰もが華々しか…

You Never Heard of Sandy Koufax?! 米球史を代表する左腕LAドジャーズ、サンディー・コーファックスの伝記絵本

『You Never Heard of Sandy Koufax?!』は、伝説の名投手、LAドジャーズのサンディー・コーファックスを描いた伝記絵本。しかし、単なるスポーツ伝記ものと思ったら、大間違いである。本書をぴか一のスポーツ・ノンフィクションたらしめている理由は、むちゃ…

We are the Ship: The Story of Negro League Baseball MLBファンに贈る永久保存版 ニグロ・リーグのすべて

『We Are the Ship (Coretta Scott King Author Award Winner)』には、魂がこもっている。ニグロ・リーグのことは写真でしか学んだことがなかったが、ネルソンの絵筆にかかるとこれほどまでに迫力がかるのかと圧倒された。 序文は、本塁打王ハンク・アーロン…

Baseball Hour リトル・リーグを紹介する絵本

本日は息子の野球リーグ公式戦最終日。手を怪我していたけれど、なんとか1安打。今月末からジュニア・リーグ・プレーオフが始まり、2敗したら今季終了となる。たぶん早々に2敗の予定。今年は異常に弱いチームで、いまだかつてない負け方を何度も体験した。し…

Casey Back at Bat ケーシーに2度目のチャンス来る!

2−4で2点差を追うマドヴィル最終回の攻撃、二死から走者2人が出塁し、迎えたのは無敵の強打者ケーシー。大歓声が湧き上がる中、期待を一身に背負い打席に立った。2球ストライクを見送り、追い込まれた後の3球目――。 1888年6月3日付サンフランシスコ・エグザ…

The Longest Season カル・リプケンJrが振り返る88年オリオールズ開幕21連敗

今年の殿堂入り選手は、カル・リプケンJr(元オリオールズ)とトニー・グウィン(元パドレス)だ。2632試合連続出場のメジャー記録を持つ鉄人と、首位打者8回のナ・リーグタイ記録*1を持つ安打製造機には共通点が多い。共に選手生活を一球団で過ごし、2001年…

Out of the Ballpark アレックス・ロドリゲスの少年時代を描いた絵本

A・ロッドとケン・グリフィーJrの存在は、シアトル人にとって感慨深い。共にマリナーズ90年代後半の黄金期を支えたスーパースターで、オールラウンドプレイヤー。実績、人気、そして華やかさを合わせ持っていた。奇しくも弱小マリナーズがドラフト1巡目1位…

HEROS of BASEBALL: The Men Who Made It America's Favorite Game これを読めば米国の国民的スポーツがベースボールだとわかる

ベーブ・ルースやジャッキー・ロビンソンの写真はよく見かけるのだけど、『Heroes of Baseball: The Men Who Made It America's Favorite Game』には表紙にイチローが載っていたので思わず手にとってしまった。どのページにもふんだんに写真が使われているの…

DAD, JACKIE, and ME ジャッキー・ロビンソンと父さん

息子のチームが、第4戦で敗退。リトル・リーグ(メジャー)が終った。0−5で完敗。チーム安打わずか3本の内、息子が1本貢献できたことが唯一の慰めかな。サマーボールに申し込んであるので、今度はジュニアレベルでの試合が来週から始まる。ベースボール…

Roasted Peanuts サムとジャクソンのおはなし

リトル・リーグのシーズンまっさかり。タイミングよく息子と『Roasted Peanuts』を読んだ。 馬のサムと猫のジャクソンは、大の野球好き。観戦するのも、プレーするのも、いつもいっしょだった。でもサムは飛びぬけた運動神経の持ち主で、ジャクソンはそうで…

リトル・リーグの季節がやってきた!

仕事が一段落したので久しぶりに息子の試合を見に行く。草の匂いがさわやかなボールパークで、西日に背中をあたためてもらいながらの応援。「ゴー、ドジャーズ!」――。「カキーン!」と響きわたるバットの音が、リトル・リーグらしくてうれしくなってくる。…

ジャッキー・ロビンソンの1947年

息子といっしょに『Jackie's Bat』を読む。1947年は、米大リーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンのデビュー年。人種差別が当たり前だった時代、彼がどのようにその壁を崩していったのか――ジャッキーの残した歴史は、ブルックリン・ドジャーズのバットボ…

ロベルト・クレメンテの生涯

打ってよし、走ってよし、守ってよし。『Roberto Clemente: Pride of the Pittsburgh Pirates』は、スポーツ・ノンフィクション絵本。オールラウンドプレイヤーと知られ、MLBナ・リーグの最下位チーム、ピッツバーグ・パイレーツをワールド・シリーズ優勝に…

泥まみれのホームラン『Mudball』

1903年春、3点差を追うミネアポリス・ミラーズ最終回2死満塁のチャンス。ここでアンディ・オイラーに打順が回った。対する相手は、セントポール・セインツ。リーグ一小柄なオイラーは相手チームファンから野次られる。打撃成績はずっと振るわず、どんなに…

ボストン・レッドソックスのベースボール絵本

マリナーズの調子がいまひとつなので、注目するのは他チームである。個人的に昨年の覇者Boソックスは常に気になるところ。NYに次いでの金満チームだが、優等生のNYに対して各自個性丸出しのBoソックスには他にはない魅力を感じる。 歴史のあるチームや選手の…

クールな動物ベースボール絵本

『ガボンバのバット (講談社の創作絵本)』は、とてもユニークな作品だ。動物+スポーツものの絵本ってあまり見たことがない。しかも、かわいい系じゃなくて、かっこいい系。野球じゃなくて、ベースボールという感じ。主人公たちは象である。人気、実力ともに…

イチロー・マジック

日曜日は、息子がリトル・リーグの友だちとマリナーズ観戦。チームは昨季に続きいまひとつの成績だけど、この日はピッチャーの好投でパドレスに勝つことができた。よかったね。まぶしい太陽の下、ボールの弾ける音とともに歓声が起こり、総立ちとなるベース…

リトル・リーグの季節

月曜日、初めて息子の野球の試合を見に行く。春は野球シーズン開幕の季節。秋のサッカー・フットボール、冬のバスケットボールに続き、スポーツシーズンのフィナーレともいうべき野球(ベースボール?)は、少年スポーツの中でも花形の感がある。いいのか、…