2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
マリアとねずみさんの視点がおもしろかった"Mary and the Mouse, The Mouse and Mary"の邦訳が出たようです。タイトルは『ないしょのおともだち』。こういう絵本、子どもは大好きですね。読後は充足感でいっぱい。 アマゾンにはまだ出ていず、書影もないので…
うさぎのパールとねずみのワーグナーのお話集。"Pearl and Wagner: One Funny Day"は、「エイプリル・フール」にまつわるワーグナーの一日を追う。3章からなり、場面を追いながらワーグナーの心情が描写されていく。 米国的学園もの映画の小学校版といったと…
「どこでもドア」があれば、ロスアンゼルスで今週末開催されている「本のフェスティバル」に即駆けつけたいのに……と、LAタイムズのお知らせページを見て思いました。 下方に見えてくる「はらぺこあおむし」の枠をクリックしてみてください。"The Very Hungry…
「やめて!」と、表紙の少年が叫んでいる。"No!"で描かれるくすんだ街の光景は、第二次世界大戦時のヨーロッパの街角に見えた。「親愛なる大統領さま……」――冒頭で、ペンを手にした少年が大統領宛てに手紙を書き、封をして投函しようと外に出る。そこで見る戦…
原書の"The Empty Pot"は、息子のお気に入りでした。 ピングは、植木育ての大好きな男の子。ある日、皇帝が「もっともきれいに花を咲かせた者を国の後継者にしたい」と、おふれを出しました。ピングも種をもらい、花を咲かせようと熱心に世話を始めました。…
文字なし絵本"Wonder Bear"が『魔法のしろくま』として日本でもお目見えしていたようです。こちらは大判絵本なので、イマジネーション豊かな不思議な世界が包み込むように迫ってきます。うちでは、去年のクリスマスに、娘に贈った絵本でした。 →Wonder Bear …
詩篇といえば、何だか最初から最後までイースターのイメージが強い。光輝く自然を歌い、慈しみ深い神をたたえるのは、いつも朗らかな春の印象だった。なので、イースターが来たら必ず『せかいが うたってる―せいしょ しへんから』について書こうと思っていた…
雨模様のイースター。しとしと濡れた芝生でのエッグ・ハントは、子どもたちがにぎやかでも何かさびしげだった。教会の駐車場には、テント・シティの青いビニール張りが続く。貧富、強弱、明暗、勝敗……人生の反対語らしきものがみごとに大聖堂の敷地内で成り…
偶然なのか、どうなのか。 娘がイースター・ヴィジル(祝日前夜の祈り)の読みの練習をしている箇所はたまたま、旧約聖書からの「乾いた骨の谷」という部分。骨、皮、肉、腱など、結構おどろおどろしい描写がでてきて、ここを指定されたことに驚いていた。 …
史上最強コンビによる絵本とご紹介した"Ten Little Fingers and Ten Little Toes"の日本語版が出たようです。タイトルは、ずばり『こんにちは あかちゃん (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)』。懐かしのメロディとともに口ずさみたくなるのは、結構…
ついこの前クリスマスをお祝いしたと思ったら、すでにイースター。今年は遅めなのに、それでも年々、二大祝祭の間が狭まっているように感じてしまいます。 明日は、洗足木曜日。復活への過程は毎年、胸を締め付けられます。晩祷で娘のクワイアが歌うのですが…
やわらかな風、光る空、春到来――。しかし、明日から週末の復活祭にかけては愚図り気味の空模様ということで、あたりが明るいうちに春らしい絵本を開こうと思った。 『オークとなかまたち (講談社の翻訳絵本)は表紙を目にするだけで、自分の体が大地に染みこ…
「春を告げるはらぺこあおむし@Google エリック・カールのグーグルロゴ - 絵本手帖」で40周年に湧いていたと思ったら、今年はアポロ11号月面着陸の40周年でもあるのだそうだ。"Moonshot: The Flight of Apollo 11 (Richard Jackson Books (Atheneum Hardcove…
Wombat, Walkabout, Dingo, Wattle Tree, Billabong, Eucalyptus, Kookaburra, Swag...。"Wombat Walkabout"は、オーストラリア縁のことばが満載の絵本です。構成としては英語の遊び歌'Five Little Pumpkins'を模倣し、6匹のウォンバットが1匹ずつ減っていく…
"Higher! Higher!"は、実際のブランコ遊びから生まれた絵本です。作者の娘さんが2歳の頃、ブランコを押してもらいながら、もっと高く、キリンよりも高く、ビルディングよりも高く、お山よりも高く!――とイマジネーションをふくらませ、親子で戯れながら夢想…
いろいろなことが偶然に重なり、その意味からも今日は『わたしのメリーゴーランド』について記しておこうと思いました。まず、重なった事象とは――①一昨日、メリーゴーランドがテーマの絵本を紹介していたこと。②色の魔術師ブライアン・ワイルドスミスに師事…
ベイエリアやトロントなど、すでに語り付きの楽曲'The Composer is Dead'で魅了されたファンには待望の絵本版"The Composer Is Dead (Book & CD)"がお目見えです。作者スニケット自らの語りと初演を果たしたサンフランシスコ交響楽団演奏のCD付き。この愉快…
春らしい色合いの絵本と思い手にしたら、ワニのエルンストではありませんか! 空想の大好きなエルンストが、"A Carousel Tale"ではどんなクリエイティブ・マインドを披露してくれるのでしょう。 今回のテーマは、大人だって心が浮き立ってしまう「メリーゴー…
ワッツの『3びきのくま』のクマさん一家を見て、なんとなく日本の洋風絵本で見かけるようなクマさんたちだなあと印象を抱いた。ちょこんとした目の描き方が、そう思わせるのかもしれない。原書は、1984年に出版。 それにしても、森の自然の描き方にはうっと…