2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

BEATRIX ピーターラビットが生まれるまで

伝記絵本『Beatrix: Various Episodes from the Life of Beatrix Potter』を開いたとき、その手のひらサイズがピーターラビット・シリーズにぴったりと思えた。しかしながら、田園で繰り広げられるおおらかな動物物語のイメージとは裏腹に、表紙に描かれた少…

きゃああああああああ クモだ!のクモちゃん

まさか『きゃああああああああ クモだ! (児童図書館・絵本の部屋)』のクモちゃんが、こんなにかわいらしく作れるとは思ってもみませんでした。手足に使うパイプクリーナーがなかったので、数日間毛糸ポンポンのままでしたが、それでも十分にかわいいのです。…

ビアトリクス・ポターとピーター・ラビット

Cloud Boy/ Nino Nube くものぼうや

ベイビーブルーがかわいいなあと思い手にした『Cloud Boy/Nino Nube』。作者がメキシコ系米国人ということで、文章はスペイン語併記である。 ストーリーは雲をテーマにしたものによく見られるタイプ。形がいろいろ変化するという展開は別にどうというもので…

スペイン語と英語の二か国語絵本

人魚ひめ ツヴェルガーの描く海洋世界

ときにつめたく感情のない海洋世界を描くのにもっとも適した絵画ではないかと思えたほど、ツヴェルガーの『アンデルセンの絵本 人魚ひめ』は透明感があり美しかった。ガラスのようにはかなく透き通った心が示され、読む側は切ないやら、悲しいやら。大人だか…

I STINK! ごみトラック作りでごみを考える

連日の絵本関連遊びで、「今日は何を作ろう?」がお決まりのひとことになってきた娘。新しく絵本を読む時間がなかったので、読んだばかりの『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))』のごみトラック…

海の美しいおとぎ話

I STINK! ごみの行方を考えよう

子どもたちといっしょだと楽しいな。『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))』を読んで、あらためて感じた。何度読んでもそのたびに違う楽しみ方ができるから、絵本ってやはり偉大なのだ。 「I STIN…

靴箱シアター 人魚ひめ

娘が『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』で遊んでいました。中でも「のぞきアート」に魅せられている様子だったので、一念発起。以前から作ってみたいと思っていた靴箱を利用しての「のぞきシアター」作りに取り組みました。これは、息子と作りたいなあ…

ごみ処理をとおして環境問題を考える

The Journey That Saved Curious George: The True Wartime Escape of Margret and H. A. Rey ひとまねこざるを救った旅

親しみあふれる存在に、知られざる過去があるとしたら――。『The Journey That Saved Curious George: The True Wartime Escape of Margret and H.A. Rey』が出版されたとき、純米国製だと思っていたおさるのジョージに激動のヨーロッパを生き延びた背景のあ…

絵本の裏に隠れた時代の流れ

きゃああああああああ クモだ!

「あ」の数がいくつあるのか数えてしまうほど迫力いっぱいのタイトルに魅せられて、『きゃああああああああ クモだ! (児童図書館・絵本の部屋)』(原書『Aaaarrgghh! Spider!』)を読んだ。秋から冬にかけてぴったりの絵本である。 主人公は、ひとりぼっちの…

かわいくてきれいで、おまけに季節が満喫できる絵本

HEROS of BASEBALL: The Men Who Made It America's Favorite Game これを読めば米国の国民的スポーツがベースボールだとわかる

ベーブ・ルースやジャッキー・ロビンソンの写真はよく見かけるのだけど、『Heroes of Baseball: The Men Who Made It America's Favorite Game』には表紙にイチローが載っていたので思わず手にとってしまった。どのページにもふんだんに写真が使われているの…

米国MLB史を探る

Edwina, the Dinosaur Who Didn't Know She Was Extinct 実学vs虚学

現代に恐竜など存在しえない!――この理由づけのために科学的根拠を列挙し説明しようとする男の子と、現に目の前に存在してしまっている恐竜エドウィーナのお話が『Edwina, the Dinosaur Who Didn't Know She Was Extinct』。四角四面と空想観念の対決のよう…

みたこともないさかなたち

昨日のカメレオンといっしょに出てきたもうひとつのおもちゃが、「みたこともないさかなたち」です。これも息子がプレスクールのときにいっしょに作ったもので、この日は娘が一人で遊んでいました。 子どもはお魚釣りが大好きです。大人ですら割り箸つりざお…

こういう考え方、あるある

19 Girls and Me クラスに男の子一人

かわいいなあ。『19 Girls and Me』の真っ赤な表紙を見て思い出したのは、マドレーヌ・シリーズだった。みんなおそろいの制服で、おすまししたり、スマイルしたり。その中に困惑した風の男の子がひとり。この子が、「Me」なんだ。 十九人の女の子に囲まれた…

じぶんだけのいろ いろいろさがしたカメレオン作り

おもちゃ箱の底から、息子がプレスクールの頃に作った紙のおもちゃが出てきました。キャンプから戻って以来、娘が「おもしろくな〜い」を連発しているので、今度は彼女と遊んでみようかなと取り出すことに。テーマ絵本は、レオ・レオニの『じぶんだけのいろ―…

ジェンダーの差異を訴える絵本だろうけれど……

2006年クイル賞候補作品

絵本部門 Children's Illustrated Book 『Fancy Nancy』 『If You Give a Pig a Party (If You Give...)』 『John, Paul, George & Ben (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))』 『Walter the Farting Dog Goes on a Cruise』 『Winter's Tale』 …

Keep Climbing, Girls 女の子を応援する詩の絵本

『Keep Climbing, Girls』は、アフリカ系米国人の俳優で、詩人、脚本家でもあったBeah E. Richards(1920-2000)が1951年に書いた頌歌にダイナミックなイラストをつけた詩の絵本である。女の子の平等を手に入れる唯一の方法は、一番高い木のてっぺんに登り詰め…

ジンジャーブレッドマンのショートブレッド

『The Gingerbread Man』*1の影響で、クリスマスでもないのに「ジンジャーブレッドマンを作ろう!」と娘がはやし立てます。香味料はすべてそろっていますが、糖蜜がありません。絵本の裏表紙にあるレシピをすべて書き写してくれたほど気持ちが乗っているので…

女の子を応援する詩の絵本

The Adventures of BERT バートさんの大ぼうけん

『スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)』と『ゆかいなゆうびんやさん―おとぎかいどう自転車にのって』の作者コンビによる絵本と聞いたら、やはり手に取る以外にないんじゃないかなあ。英国を代表する絵本作家二人が生み出した『The Adventures of Bert』(…

お庭の撮影会に娘も参加

アート手帖なので画像も記録しようと裏庭で写真を撮っていると、娘が自分もやってみたいと言い出しました。そこで最後に、登場キャラクターたちを全員並べての撮影会です。ウサギの耳の立たせ方、がまくんたちの座らせ方などいろいろ考えた末の納得の一枚が…

子どもに受けるバートさん