2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧
天降(あも)る 阿容阿容 久方 活字に淡き影添ふ 香煙 清しき 身じろぐ 一休を乞ふ 〜人の透明 蒼白 紫暗き壺 声を転がす 黄昏れる眼差し 微熱光る 狂ふほど淋しき母われにあり ぎらりと傾く
季節はずれの絵本レビュー。ルチア伝説をもとに描く絵本『Lucia and the Light』(邦訳『おひさまは どこ?』)は、雪と氷に閉ざされた北欧の冬を舞台に、太陽を取り戻そうと旅に出た女の子ルチアの勇気を描く。伝説・風習をもとにした物語はあらすじがわか…
楽しいなと本能がご機嫌なときは、こんなことをしているとき。子どもたちとアート制作に取り組んでいるとき。子どもたちと絵本を読み、その内容について話し合うとき。読んだ絵本について手帖に記すとき。ジムで体を動かしているとき。おなべから上る湯気に…
立春もとうに過ぎた頃、ハロウィン絵本のレビュー。書いておかないと今秋には忘れていると思うので記しておく。 絵本『Los Gatos Black on Halloween』には、登場するハロウィン関連のキャラクターや物がスペイン語の単語で紹介される。bruja(魔女)、calab…
小学校で春節を祝うパレードがあった。幼稚園生の作った紙の大型ドラゴンを先頭に、鳴り物を鳴らし、みんなで廊下を行進する。それぞれクラスで作ったちょうちんやドラゴン、ライオンのお面、折り紙の豚(猪)を手に、それはそれは賑やかだった。これで寒中…
春節のお祝いパレードがあるので、2年生のクラスで折り紙ブタ(イノシシ)を折る。アイス棒をつけて、パペットにした。なかなか、かわいい。 キンダーの子どもたちに、バレンタインのお礼カードとして小さなコブタを5匹、メッセージをつけて贈った。 折り…
二月のシアトルは一気に、春らしさを増す。中旬を過ぎる頃からクロッカスの芽が庭に点り、春らしい穏やかな気分に包まれる。そこで開かずにいられない絵本が『14ひきのぴくにっく (14ひきのシリーズ)』。ぜんまい、すみれ、やまぶき、つくし、たんぽぽ、あか…
葉書は静けさを保つ 添い寝 淡き影添ふ なみだ目 ボート青かり 囲まれて消ゆ 耿耿と 薄明
春節を前に、心惹かれる絵本に出会う。中国正月を紹介する絵本は多くあるけれど、どれも米国に輸入された(中国系米国人の)お祝いの雰囲気が漂い、中国本土らしい〜と感じるイラスト絵本が少ないなあと感じていた。ノンフィクション写真絵本は、なんとなく…
心待ちにしていたバレンタインデーに 微熱ちゃんになってしまった娘 二十枚の赤いハートが顔に映り さらに熱が上がったかのようです 四日後に春節を迎えるので この赤はそれまでとっておきましょう 彼女は納得して また眠りにつきました
『My Father's Shop』の舞台は、モロッコ。ムスタファ少年のお父さんは、じゅうたんを売っている。ある日、穴があり売り物にならないじゅうたんをもらったムスタファ少年は、交換条件として観光客相手に使う外国語を父さんから学ぶことになる。「Bienvenue」…
いつだったか、夕食時に、「暦をイメージであらわす」ことで盛り上がった。(主人の参加した研修会で扱われたトピックである。)以下、そのときの記録。 太陽を中心に地球が軌道を描くようなイメージ(主人) 折り詰めの箱が四季ごとに3つずつ、全部で4段…
『Tunjur! Tunjur! Tunjur!: A Palestinian Folktale』の主人公は、小さなおなべ。子どもが欲しい奥さんの「たとえ、なべでもいいから、子どもがほしい!」という願いがかなえられ、彼女の家にやってきた。成長ざかりで好奇心いっぱいのおなべはある日、一人…
いちまいの水(水田) 選択肢 風の手 含羞 微熱 万華鏡 オホーツクブルー 不透明なドア
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6410489.html 2006年に米国で出版された国外作品のうち、優れていると評価された絵本、児童書、YAのリストが発表された。へえ〜と思い眺めてみると、当然のことながらUK作品*1が多い。日本の絵本が一冊も入っ…
Franz Joseph Haydn SONATE II Allegro ピアノ伴奏の練習を始めて、約一週間。身体論で言えば、まだまだ苦しいところ。残り一か月でどこまで高められるか、自分との勝負という危機感を抱いている。
バレンタインにぴったりの、すてきな恋の絵本を見つけた。『Pierre in Love (Golden Kite Awards)』には、漁師ピエールとバレエ教師キャサリンの恋がユーモラスに描かれる。 ピエールは、キャサリンに恋している。彼女のことを考えると夜も眠れず、「アスピ…
息子のバイオリンを買い換えることにした。ちょっと高級な、演奏者用のバイオリン探しは、まるで恋人探しのよう。先生に仲人になってもらい、息子にぴったりの音色を紹介してもらう。よい娘に出会えますように。
あっという間にお気に入りになったハウンズリーとキャティーナシリーズ*1二冊目『Houndsley and Catina and the Birthday Surprise: Candlewick Sparks』も、三話完結のストーリー。繊細な表現力と設定の巧みさは、ベテラン作家(『なぞのうさぎバニキュラ (…
「才能があって、最高の教授に付いても、練習しないのなら、すべてがゼロなことと同じ」――。息子のバイオリンの先生から言われたひとこと。真であるだけに、じんと心に染みる。才能と努力はともに進んでこそ開花する。努力できない部分はわたしにそっくりな…
ゼルダとアイビー姉妹*1に続き、打ちのめされてしまったのが『Houndsley and Catina』だった。シリーズテーマは、フレンドシップ。友だちのシンボルともいえるがまくんとかえるくん*2は、たとえば部屋の片隅など永遠に「そこ」にいて、わたしたちを見守って…