2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

漢字の美しさにほれぼれ

But Excuse Me That is My Book チャーリーとローラ あのね それ あたしのほんなんだけど

今週は小学校のブックフェアもあり、意識的に図書館・本に関連した絵本を読む。本日は、娘の大好きなチャーリーとローラシリーズから遅ればせながら『Charlie and Lola: But Excuse Me That is My Book』。ここのところ、たくさんシリーズ作品が出ていてうれ…

チャーリーとローラが本について語ります

Bud and Gabby バドとギャビー 2ひきはなかよし

『Bud and Gabby』も、ライブラリアンの先生が新学期に読みたいと言っていた絵本*1だ。ふとっちょトラ猫バドと小さな白黒猫ギャビーの日常を描く絵本は同時に友だちのすばらしさを伝え、やはり学年最初のストーリータイムにぴったりだと思った。 作品の魅力…

ダブルスの計算方法

1・2年生の算数に「ダブルス」という考え方があります。1+1=2、2+2=4、3+3=6、4+4=8……というように、数字を2倍にして計算するという発想法。要するに掛け算の2の段なのですが、これを勉強するのに、担任の先生が民話『Two of Everyt…

なんでもふたつ ダブルスの計算方法

1・2年生の算数に「ダブルス」という考え方があります。1+1=2、2+2=4、3+3=6、4+4=8……というように、数字を2倍にして計算するという発想法。要するに掛け算の2の段なのですが、これを勉強するのに、担任の先生が民話『Two of Everyt…

愛猫家のみなさまに

little blue and little yellow あおくんときいろちゃん

新学年スタートから一週間が過ぎ、夏休みぼけもすっかり抜けました。新しい友だちに出会ったことだろうと思い、娘に『Little Blue and Little Yellow』を読みました。邦訳『あおくんときいろちゃん (至光社国際版絵本)』はわたしの子ども時代の愛読絵本。出…

The Story of SALT 塩のお話

先週だったと思う。朝の歯磨きをするとき、「昔の人は、塩で口を洗ったんだよ」と娘に話した。バクテリア繁殖を抑える働きに加えて、食べ物の保存にも効くことを話したら、がぜん「塩」の存在に興味を持ったようである。 神さまがこのできごとを知っていらっ…

little blue and little yellow あおくんときいろちゃん

新学年スタートから一週間が過ぎ、夏休みぼけもすっかり抜けました。新しい友だちに出会ったことだろうと思い、娘に『Little Blue and Little Yellow』を読みました。邦訳『あおくんときいろちゃん (至光社国際版絵本)』はわたしの子ども時代の愛読絵本。出…

塩をめぐり人類の英知を学ぶ

Flat Stanleyの大型絵本

書店で『Flat Stanley』に目が吸い寄せられた。うちには初版(『Flat Stanley』)の邦訳『ぺちゃんこスタンレー』しかないし、チャプターブックとしてシリーズ化されている作品は、みな大人の手のひらサイズ。このサイズに慣れていたから、どどーん!と目の…

ぺちゃんこスタンレーが大きな絵本になった!

COUNTING OVEJAS ひつじがいっぴき

眠れない夜の思い出――祖母の家では、柱時計のチック、タック、チック、タック。自宅では置き時計のウェストミンスター・チャイム。夜は時間と親密だ。辛抱強く時間と向き合ううち、すまし顔の正確な秒針がいつの間にか朝を連れてくる。眠れない夜に羊を数え…

スペイン語と英語の色と数

Max's Words マックスの ことばあつめ

連日、すてきな絵本ばかりに出会えて感動もの。学校の先生が泣いて喜びそうな絵本『Max's Words』は、「ことば」がテーマである。 お兄ちゃんのベンジャミンは、切手集め。もうひとりのお兄ちゃんカールは、コイン集め。ぼくも何か集めたい、何がいいだろう…

ことば集めと作文の楽しさ

Library Lion としょかんライオン

『Library Lion』(邦訳『としょかんライオン (海外秀作絵本 17)』)を読み終え、しばし涙。「愛と感動の名作」とか「珠玉の名作」という形容がぴったりの絵本だった。これは、まるで小説か映画を味わった後のような読後感。 お話は、こんな風に始まる。「あ…

図書館って、すてきなところ

Fletcher and the Falling Leaves こぎつねフレッチャーとおちば

朝夕のひんやりした空気が、紅葉を連れてきた。大きく息をして、体全体を甘い香りにゆだねてみる。この季節だけの色と香りは、秋の魔法――。 人間の場合、赤ちゃんのときから何度も秋を体験し、そのたびに「きれいでしょー」と大人たちから語りかけられる。だ…

秋を背景に、清らかで美しい心を描く

小枝で作るカタカタきつつき

ピアノの先生宅で遊んだ木製「きつつき」のおもちゃに魅せられ、娘がなかなかスタジオから出て行こうとしません。「じゃあ、作ってあげるから」と約束してしまったので、家でさっそく試作に取り組むことに。(これはよく民芸品店で見かける置きおもちゃ。ば…

I'M DIRTY! 今度はバックホー

『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))』*1の第二弾『I'm Dirty!』を読む。今度は、力仕事にいそしむ掘削機が主人公。ゴミ置き場を清掃したり、宅地開発に精を出したり、小さな子どもは毎日大忙し…

男の子が夢中になる働く車絵本

So Sleepy Story 催眠効果が抜群

薄明かりの静かな部屋で、みんながぐっすり眠っている。ベッドの中の男の子だけでなく、椅子も壁も、壁にかかっている絵も、戸棚の中のお皿までも。そこにどこからか軽やかな調べが流れてきた。ふっとみんな目を覚まし、夢の世界で体を揺らすように踊りだす…

シュルヴィッツが描くおやすみ絵本

おしゃべりねこのグリグリグロシャ

日本経由でないと出会うのが難しいヨーロッパの絵本には、米国では味わえない風味があり、即飛びついてしまう傾向がある。『おしゃべりねこの グリグリグロシャ (講談社の翻訳絵本)』もそんなムードで手にした一冊だが、味わいは意外にも少々和風モダン。絵…

お面付きで遊べる絵本

Bats at the Beach こうもりたちのなつやすみ

『ISBN:061855744X:title』の図書館待ち番号は、確か四十七番。ええー! 四十六人もの読者を待っていたら、回ってくるのはたぶん来年の春あたり? そんなわけで、書店で人気絵本を読んだ。 たそがれ時から夜にかけ、ときに不気味に闇を飛び交うコウモリの集…

こうもりたちも夏を満喫