2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

A Very Brave Witch こわいものしらずの魔女っこ

みんな魔女を恐れているけれど、実は魔女も人間を恐れているって、知ってた? じゃあ魔女界の実態って、どんなものなんだろう。――魔女もハロウィンが大好きで、特に仮装するのがお気に入り。人間を避ける理由は、まず自分たちのように肌が緑色でないこと。そ…

ハロウィン絵本2冊

The Halloween House ハロウィーンのおばけ屋敷

表紙は見かけていたけれど、読んだことがなかったので『The Halloween House』(邦訳『ハロウィーンのおばけ屋敷』)を読む。二人の脱獄囚が逃げ込んだ家は、どうやらハロウィーンのおばけ屋敷。ここで、おおかみ男、吸血鬼、こうもり、怪物、ガイコツなど、…

Big Pumpkin おおきなかぼちゃ

『Big Pumpkin』は、書店のハロウィンコーナーで見かけた絵本。画家「S. D. Schindler」に反応して手にしたのだが、ハロウィン版「おおきなかぶ」(『おおきなかぶ』など)で結構おもしろかった。 ハロウィンにかぼちゃパイを食べたい魔女は、種を植えた。と…

Five for a Little One うさぎちゃんのすきなこと

五感を味わう生活って、気持ちがいいな。子どもといっしょに生活をしている人なら、きっと誰もが感じることだろう。『ISBN:0689845995:title』を読み、子どもと送る自然の中の日常が、たまらなく愛しくなった。ラシュカのさらりとした水彩にかかると、見る、…

五感を伝える絵本とハロウィン絵本

365 Penguins 365匹のぺんぎん

うわあ、大きな絵本! 縦横45センチ×35センチくらいだろうか。黒、オレンジ、アイスブルーの版画配色が大胆と思いきや、元日からペンギンが一匹ずつ家に送られてくるというストーリーラインも破天荒じゃないか。最初は「かわいいー!」なんて喜んだ一家だけ…

楽しいペンギン数の絵本

J. A. Teddy テディをすくえ!

ヤンチャ船長は、遊びのガキ大将。今日も元気に冒険を繰り広げる。でもね、いつもそばにいてくれた大切なぬいぐるみJAテディがいなくなっちゃった。肩を落とす船長をなぐさめようと、妖精や小人、小おにたちがやってきた。JAテディは、世界中の迷子のテ…

ファンタジーいっぱい! テディベアっ子向け海賊絵本

ちいさなふゆのほん

『ちいさなふゆのほん (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)』の表紙を見て、ぴぴぴ! 画家はもしや、クリスティーナ・ディーグマン? たとえスウェーデン語で絵本を読んでいなくても、まんまるお目目とぽちっとしたほっぺの子どものイラストを見たら…

ひっそり静かで楽しい冬の絵本

When Sheep Sleep ひつじがねむってしまったら

ねむれないよるには、ひつじをかぞえてごらん!/でも、もし ひつじがねむっていたら、どうしましょう?/それなら 森の しかをかぞえてごらん。でも みて みんなよりそい、だれも目など あけやしない。/それなら まきばのうしをかぞえてごらん。でも みて …

注目絵本

偶然にも二冊ともPaul O. Zelinskyがイラストを担当した絵本。古典や民話をベースにした作品から一転して、遊び心を感じさせるお話を描き、新境地に入った印象を受けた。抜き加減がほどよくて、魅力的な画風を生み出している。(asukab) エイ、バッファロー、…

ひつじを数えないおやすみの絵本

Probuditi! プロブーディチ!

オールズバーグの最新作『Probuditi!』を読む。 誕生日のプレゼントに魔術ショーのチケットをもらったカルビンは、相棒のロドニーと大魔術師ロマックスによるマジックショー昼の部を見に行く。二人の目を釘付けにしたのは、観客の婦人を「にわとり」にしてし…

オールズバーグの新作絵本はデビュー作と同じく魔法がテーマ

Hedgie Blasts off! はりねずみヘッジー 宇宙へ!

民話系、自然保護系の絵本*1が、トレードマークのように思えたジャン・ブレット。その彼女が、宇宙を舞台にした絵本『Hedgie Blasts Off!』を出した。 はりねずみのヘッジーは、スター研究所の清掃班で働いている。ある日、研究所長が宇宙の異常に気づいた。…

動物たちのNASA物語 はりねずみが宇宙で大活躍

Nosy Rosie はなをくんくんロージーちゃん

きつねのローズは匂いに敏感なので、なくし物を探すことが大のお得意。無くなった野球のボールを草むらから捜し出したり、忘れて置きっぱなしになっていた弟のミルクびんを郵便受けから取り出したり、ローズの活躍にみんなは大助かりだった。ところが、そん…

友だち関係と日常が描かれる絵本

すきっ

絵本『すきっ』*1と出会い、主人公の女の子と対面して、昔の自分を思い出したり、娘の将来と重ね合わせたりと、とっぷり心地よいひとときに浸った。ほっぺがまんまる、ショートカットの女の子はグレーのタビー猫と暮らしている。「ぽわーん」「ふわーん」と…

自分の絵本

Love You When You Whine どんなときも だいすき!

『Love You When You Whine』――Emily Jenkinsの絵本*1、*2ということで手にしたら、イラストはSergio Ruzzier(ルッツィア?)! ちょっとお得な気分でページをめくったけれど、この手の母と子の愛情を歌う絵本に、彼のイラストは合わなかったかもしれない。…

ハネスうさぎはゆうびんやさん

あめふり――今朝は、雨。登校時、娘が花柄の古い傘をすごく喜んだ。大学を卒業したとき、教会の先生からいただいた淡いパールがかったピンクの傘。ほとんど使うことがなく、ずっと折りたたんだままだったけれど、米国に来て、娘に大感激された。 ひまわり――砂…

大好きなシリーズ絵本 ハネスうさぎ

Is There really Human RACE? 「きょうそう」って なあに?

話題の絵本『Is There Really a Human Race?』を娘と読んだ。生きる意味を教えてくれる絵本は、大人の心にこそ、ぐっと入り込んでくる。「human race(人類)」が「人間の競争」と重ね合わせた意味で用いられる言葉遊びに娘は気づかなかったと思うけれど、他…

人気コンビがおくる人生の指南書

ベスとベラ

『Bess and Bella』*1の邦訳『ベスとベラ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)』が出るとのこと。表紙は、原書のほうが甘い可愛らしさが出ているのでは……と印象を抱く。でも日本語で読むと、さらにとろけてしまうのかもしれません。 amazon:Irene Haas サ…

すきすき ちゅー!

登校前に時間があったので、娘と『すきすきちゅー!』(原書『Hey, I Love You!』)を読んだ。晩ご飯を取りに行くため森の向こうに出かけてゆくお父さんねずみと、留守番をする子ねずみちゅーちゃんのお話。 お留守番の決まり「かけがね がっちゃん、かぎを …