2006-01-01から1年間の記事一覧
リック・スティーヴスのヨーロッパ・クリスマスの旅(英国、ノルウェー、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、バチカン、スイス)を見て、どっぷりクリスマス気分に浸る。昨年十二月に収録したという番組には前法王によるクリスマスミサの光景もあり…
どうしてみんな、そとであそんでるわけ? ぼくが ほらあなで ぐーすか ねむっているあいだに。冬眠に入れないこぐまが不満をもらす。そうだ、いいことをおもいついたぞ。こぐまは動物たちを呼び集め、彼の偉大なる夢を語り始めた。うさぎとかけっこして、ム…
http://kidsbooks.ring.hatena.ne.jp/bbs/1に記した五冊を、ここでもご紹介します。 木枯らしの季節が終わると、ちらほら雪だより。2005年と2006年に出版された、新しい雪の絵本――。どの作品にも雪の美しさ、愉しさがたっぷり詰め込まれ、冬が終わるまで部屋…
本って、運命の出会いを直感する瞬間があるものだけれど、アンホルトによる画家絵本シリーズに出会ったときがまさにそうだった。それは、どかんと強烈なものではなくて、漣が寄せるような静かな出会い――。好きな画家の生涯を彼らの作品(実写)といっしょに…
仲間のグースに囲まれて、ふとまわりを見回したスージー。自分はほかのみんなと違うのがいいなあー、と思う。コウモリになったら、こんなことできるし、オオハシになったら、こんなこと……。いろんな動物になりきって、最後には百獣の王ライオンに。ところが…
作者のヴォークさんは双子だそう。『Hello Twins』には、シャーロッテとサイモンの幼い日々が描かれる。二人はまったく違う性格で、楽しいエピソードがたくさん。自分の経験から一人だけでも大変なのに、一挙に二人とは。双子ちゃんのママって、すごいな、尊…
『Clip-clop』(邦訳『ぱかぽこはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)』)は夏に出会い、かわいいな〜と一目ぼれした絵本。小猫のギャビーがうちにやってきて再度、絵本の中の猫を見てみると、あれ、似ている。茶色い犬までスクーターに見えてきた。 農場の動物…
過去、あめ炊きを目指し、甘煮で終わっていることから、再度挑戦。しかし、黄金色の誘惑は甘煮となる時点でやってくる。今回もまた……。 収穫は、子どもたちが過程を楽しんでくれたこと。水あめのように砂糖が糸を引き始めてところで終わりにした。本来ならこ…
長母音の説明ができるかなと期待して『Cheep! Cheep!』を読んでみた。出てくる言葉は、「sleep, cheep, peep, creep, eep, leap, heap」の7つ。「ee」と「ea」はつづりが違っても発音が同じことを伝えたかった。例外の多い英語だけど、ルールのひとつとして…
クリスマス絵本は最後にあたたかなクリスマスらしい光景で終わることが多いのだけれど、『Pashmina the Little Christmas Goat』はちょっと違った。冒頭に貧しい一家のクリスマス風景が描かれ、最後はさわやかな初夏で終わるお話なのだ。 サイモンの家は貧し…
いわしで書いたことが気になったので、子どもと関わる大人として、所感を記しておこうと思った。(参照:question:1163562707) わたしが書いたのは「親として自分にできること」というタイトルで以下のような文章。……親としての使命は、幸せな子どもを育て…
くまのコーデュロイ(コールテンくん)やマドレーヌちゃんと同様に、おさるのジョージも今はなき作者独自のスタイルを継承しながら新作発表となった。それも今回のテーマは、「クリスマス」。あれ? 人気者なのになかったのね、クリスマス絵本! 『Merry Chr…
アナグマさんのお店で、すてきな空色のヨットを見つけたカワウソのボビー。ヨットへの憧憬が、ショーウィンドウから中を覗き込む表情に満ちている。わたしが子どもの頃、憧れたものは? そうそう思い出した。三十六色のマーカーペンとか四十八色のクレヨンと…
絶対に読みたかった絵本は、『こねこのクリスマス (Forest books)』と「クリスマスのちいさなおくりもの」(こどものとも2006年12月号)の二冊。なぜなら本日、うちに子猫ちゃんがやってきたから。『Bud and Gabby』*1のギャビーにそっくりな子猫は、女の子…
アドベントの季節を迎えるにあたり、今年も一日一冊クリスマス絵本リスト*1を作ってみた。思い入れのある絵本は毎年登場することになるけれど、それはそれでいいとしよう。 『くんちゃんとふゆのパーティー』*2…家族で迎える温かいクリスマス 『ゆうびんやの…
ひとつのテーマでくくった絵本群の「表紙」を並べてみたいな――。以前からずっと感じていたことが、アマゾン・インスタントストア(絵本手帖ストア)で簡単に実現できそうだ。とりあえず初回は英語圏の絵本賞受賞作品に注目して、時代の中でどんな絵本の評価…
人生を振り返るとき、その後の歩みに影響を及ぼす決定的な出会いというのが必ずある。わたしの場合、最初の出会いは大学時代にあった。それまで自分だけの世界で生きてきた価値観に、そうでない世界を見せてくれた四年間は、自己破壊と再生を体験できた貴重…
収穫感謝の食卓は、東海岸風七面鳥のかわりにノースウェスト地方らしくサーモンで。他にはコーンプディング、マッシュ-ポテト、パンプキンパイを加え、せめても「米国らしい」雰囲気を添える。暖炉に火をおこしキャンドル-ライト ディナーにしたら夕食後、子…
サンクスギビングの週末を残すだけとなり、ほっと一息。主人のクラスで取り組んだ、ネイティブアメリカンの木彫を拡大壁画にしたスケッチモザイクが好評だった。さまざまな描線、曲線があるからこそ、ひとつにすると面白い効果が生まれる。 多忙な一週間だっ…
「赤いレモンって、本当にあるのー?」――。『The Red Lemon (Deluxe Golden Book)』の表紙を見て娘がつぶやいた。それで一気に真っ赤なレモンの存在が気になりだす。 ぷくぷくまるまる元気な農夫マクフィーさんのレモン畑は、柑橘の香りがそよぐご自慢の畑。…