dogs

"Dogger" 英国で子どもたちにもっとも愛読されているという絵本を読みました

その名も『Dogger』。長年にわたり子どもたちの心をつかみ、魅了し続けている理由が知りたくて、娘といっしょにページを開きました。 「ドガー」とは、日本語でなら「わんちゃん」「わんくん」「わんわん」などと言い換えられるでしょうか。わんちゃんは、年…

Fred Stays with Me! いつもフレッドといっしょ

絵本はたっぷり読んでいたのに、書いている時間がありませんでした。演奏会、発表会、オールスターゲーム……と子どもたちの行事続きで、気が付けば夏休みに突入して2回目の週末を迎えるところ。空いてしまった10日間はまた、つぶやきコーナーにでもしようか…

Bad Dog, Marley! いたずらマーリー

子犬の頃はかわいかったのに、大きくなったら困ったことばかりしてしまう犬のマーリー。『Bad Dog, Marley!』は、愛犬家にはたまらない一冊では。イラストが説明的でビジュアルアートを堪能する絵本ではないのだけれど、マーリーの巻き起こす事件に共感が湧…

Bow-Wow Bugs a Bug ワンワン、ノミとにらめっこ

コミック仕立ての文字なし絵本『Bow-Wow Bugs a Bug』に、はまる。表紙にも文字がないこの絵本は、気のよさそうな茶色の犬と、顔が見えないのでちょっと不気味なノミの関わりをあっけらかんと平和に描く。 ある日、道で出会った「黒い点」が気になり、ノミを…

Bounce ぼい〜ん

『Wiggle (Bccb Blue Ribbon Picture Book Awards (Awards))』も愉快な絵本だったけれど、ちょっとsilly(おふざけ)な部分がどうかしら?という印象だった。でも、今度の『Bounce』は100%どっぷり、犬くんと遊べるね。きっと春だから、冒頭のぴょんぴょん…

FANCY NANCY AND THE POSH PUPPY おしゃれなナンシーの欲しい犬は……

なんでもパリ風のエスプリで決めたいナンシー。『Fancy Nancy and the Posh Puppy』*1では、パピヨン犬を飼いたいと言い出して、 犬の世話をすることになる。なんてったって「パピヨン」は名前からして、フランス語の「蝶々」だものね! 犬はこれしかないと…

Dog and Bear: two friends, three stories いぬくんとくまさんは なかよし

『Dog and Bear』に出てくるキャラクターは、ダックスフントのいぬくんとパッチワークがカラフルなぬいぐるみのくまさん2匹だけ。でも、三つの小さなお話*1を通して描かれる彼らの関係は、心があたたかくなる風景に、お茶目に可愛らしく収まっています。一…

DOG かわいいの一言につきる犬の写真ボード絵本

『Dog』も書店で見かけ、娘といっしょに大感激した絵本だ。「お兄ちゃんにプレゼントしたら喜ぶねー」「ぜったい、大好きになっちゃうよ」。そう、中学生だって、大人だって、このボード絵本なら大喜びだろう。一般的にボード絵本は赤ちゃん向けなのだけれど…

MEOW RUFF: A Story in Concrete Poetry 文字の視覚イメージと詩に遊ぶ絵本

詩の絵本といっても、『Meow Ruff: A Story in Concrete Poetry』にはストーリーがある。主人公は犬と猫で、この二匹を取り巻く光景が、文字と言葉によるイラストで表現される。 こういう表現法をアートではなんと言うのだろう。空の雲は、綿雲のようなふん…

Houndsley and Catina and the Birthday Surprise ハウンズリーとキャティーナ 絵本のようなお話シリーズ お誕生日のびっくりプレゼント

あっという間にお気に入りになったハウンズリーとキャティーナシリーズ*1二冊目『Houndsley and Catina and the Birthday Surprise: Candlewick Sparks』も、三話完結のストーリー。繊細な表現力と設定の巧みさは、ベテラン作家(『なぞのうさぎバニキュラ (…

Houndsley and Catina ハウンズリーとキャティーナ 絵本のような小さなお話シリーズ

ゼルダとアイビー姉妹*1に続き、打ちのめされてしまったのが『Houndsley and Catina』だった。シリーズテーマは、フレンドシップ。友だちのシンボルともいえるがまくんとかえるくん*2は、たとえば部屋の片隅など永遠に「そこ」にいて、わたしたちを見守って…

Hardworking Puppies わんちゃんはおおいそがし

『Hardworking Puppies』は、犬の好きな子どもたちが大歓声を上げそうな絵本だ。冒頭に登場するさまざまな種類の子犬たちが、成長していろいろな働きに従事する光景を描く。消防犬、モデル犬、盲導犬、軍用犬、病院のペット犬など、人間と一緒になり社会貢献…

Move Over, Rover! 雨の日の友だち

『Move Over, Rover!』は、日常性と民話の親しみやすさに言葉遊びのリズムが加わったちょっと欲張りな絵本。ジェーン・ダイヤーのイラストだから、幼児向けのおとなしい絵本かな……という印象を最初に抱いた。ところがどっこい、中身は大違い。珍しい(?)設…

The Garden of Abdul Gasazi

ハロウィン菓子で砂糖漬けになった夜、ねずみちゃんになった娘といっしょに『The Garden of Abdul Gasazi』(邦訳『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』)を読んだ。季節は外れているけれど、魔法使いがご登場ということでハロウィンのような不思議さが漂う…

Chowder ブルドッグのチャウダー

ブルドッグのチャウダーは、とても変わっている。まるで人間の子どものような生活をしているので、近所の犬仲間から変な犬と思われ、まわりになじめない。イラストを見ると、その原因はどうみても飼い主の溺愛のせいと思えてしまうのだけれど、どうだろう。…

My Father the Dog とうさんは いぬ

とうさんは にんげんのふりをしているけど、ほんとうは いぬなんだよ。だって、こんなことが あるもの――。 『My Father the Dog』は、米国中流家庭の日常とその典型的父親像が子どもの視点で描かれる絵本。「中流家庭」「典型的」と言い切ってしまってよいも…

Once I Ate a Pie

詩の絵本『Once I Ate a Pie』を目にしたとき、『Good Dog』*1と同じような趣向の絵本だなあ、と感じてしまった。イラストも水彩+鉛筆の「Good Dog!」の方が、わたし好み。でも、息子といっしょに読んでみて、やっぱり犬たちのつぶやきってかわいいなあと感…

HENRY AND MUDGE and the Great Granpas 2006年 

というわけで、ガイゼル賞初年度受賞作は『Henry and Mudge and the Great Grandpas (Henry & Mudge)』。誰にとっても(特に学校の先生たちの間で)、納得の結果だと思う。 たくさんある中で、このお話は結構笑えて楽しかった。ここには、主人公の男の子ヘン…

The Adventures of Polo かわいい犬のポロの冒険

『The Adventures of Polo』は、フランスのコミック風文字無し絵本。茶色いバックパックを背負いボートで漕ぎ出すポロの冒険には思いがけない出会いがいっぱいで、コマを追うのが楽しくなってくる。雲の上、海の中、火山島、ジャングル、北極、月面、地中と…

おりこうさんファーガス

作者の愛犬ファーガスを描いたと思われる『Good Boy, Fergus!』を息子と読む。白いテリア犬を飼っている人には、つぼにはまる絵本だろうか。描写がちょっぴりアニメーションっぽいからか、心の底から湧き出てくるような犬の愛らしさが感じられなかった。それ…

GOOD DOG!

とってもキュートな犬の絵本に出会ってしまった。『Good Dog』は16匹の犬たちのかわいいつぶやきを詩にした絵本。息子と読み返し、そのたびに「かわいい〜」を連発している。終いには主人も加わって、「かわいい〜」。息子のお気に入りはチワワだけど、この…

究極のパーソナル絵本1

「トムとジェリー」の大好きな息子が、気に入らないはずがない! 出会った際、そう直感した絵本が、「ねずみくんシリーズ」のパーソナル絵本「ねずみくんと○○くん(ちゃん)」(なかえよしを作、上野紀子絵)。もっとも大切な宝物絵本である。なにしろ大好き…

パイがふたつあったおはなし

『パイがふたつあったおはなし (ピーターラビットの絵本 19)』は、猫のリビーが犬のダッチェスをお茶に招くお話。2匹による上流階級ご婦人風の会話がおもしろい。息子といっしょに読み、わたしが笑い続けていた。なにしろリビーとダッチェスときたら、慇懃…

いいな いいな イヌって いいな

ネコ続きで『いいないいなイヌっていいな (児童図書館・絵本の部屋)』を読む。表紙には、くるんとした青い瞳のネコが1匹。このオレンジ色のトラ猫は、イヌがうらやましくて仕方ない。「イヌって いいな。たのしいこと いっぱい」――。公園で遊んだり、遠吠え…

1ねんに365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし

息子の誕生日に読もうと思っていたのにタイミングを逃してしまった『Benjamin's 365 Birthdays』(邦訳『1ねんに 365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし (世界の絵本)』)を読む。 9歳のお誕生パーティを開いた犬のベンジャミンはそ…

かわいいワンちゃんたちのabc

お兄ちゃんが喜びそう、と娘が息子に選んだ絵本が『Dog from Arf! Arf! to Zzzzzz Board Book, The』。魚眼レンズで撮ったというユニークな犬たちのポートフォリオはよく見かけていたが、日本発とは知らなかった。 この絵本にもかわいいワンちゃんが26匹ご登…

クリフォードの赤

娘といっしょに『Clifford the Big Red Dog』を読む。クリフォードと聞くと、赤いからどうもおめでたい犬のイメージになってしまう。何年か前、娘へのクリスマス・プレゼントにクリフォードの大きなぬいぐるみがあり、わたしにとってこの「ビッグ・レッド・…

家なき犬

紹介していただいた絵本を娘と読む。『Mutt Dog!』とは、野良犬のこと。絵本には1匹の野良犬の奔放で哀愁おびた生きざまが、都会の片すみに暮らすホームレスの姿といっしょに描かれる。娘から「シェルターって、何?」と聞かれたので、家のない人たちが食事…

犬好きはくすくす笑ってしまいそう

最近読んだ絵本で、息子と娘2人をとりこにした作品にもう1冊『The Great Fuzz Frenzy』があった。この大判絵本は書店で手にして「動物好きで漫画・アニメ好きの小学生の間で人気の出そうな絵本〜」という印象を持ったのだが、あながち外れていないと思う。…

赤ちゃんと犬

主人から毎年よく言われるのは、ハロウィンのコスチュームは直前まで作らないほうがいいよ、ということ。子どもは、友だちの影響で気持ちがころころ変わりやすいからということだった。娘は花の妖精のほかに、うちの愛犬スクーターになりたいとも言っていた…